オミズの花道
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『 何時の日か見つかるだろう私の日記 』
2004年01月27日(火)


水曜日に真田さんが来る。
純粋に嬉しい。


嬉しいのだが悲しくもあり。何故かと言えば最近、二人きりになってもとんと色っぽい話にはならず、『一流とは何ぞや』とか『大和魂について』とかを語り合う『のみ』なのでありますの。なんじゃいほりゃ、です。

最近は水上の恋愛日記を楽しみにして頂いてる方もおれるようで、エンピツのメールフォームからも励ましとか、妥協しろとかの暖かい(?)お言葉を戴いたりしてるんですが、諸氏、どうも雲行きが怪しいですわよ?
(滅多にメールくれないのに、今回に限って根掘り葉掘り聞く某殿方よ。それって、なあに?)


男と女はタイミングに左右される所が大きいのだろうな。機を逃すと一生そのままなのかも知れん。
私がそういうニュアンスの事を言うと、真田さんご本人には『なおちゃんのガードが堅いって言うか、逸らされるって言うか、男としては力不足だし不本意なんだけど。』と言って笑われたりする。

私自身はそんなにガードが堅いと言う訳では無い。
また、客とは寝ない主義だがそれを貫き通すつもりも無い。その道が極上に幸せなら、私如きヘタレでいい加減な奴の主義など、安物の傘の様にポキンと折ってくれる、それぐらいの心構えはあるのだ。

・・・・だが何となく気乗りがしない。
どうして気乗りがしないのか、私こそが一番知りたいので、自分なりに分析してみた。


まず・・・・周りから把握され過ぎるこの状況、これが何より嫌なのかなと思う。

真田さんという人は女の子と同伴をするのが極端に少ない人で、うちでは私以外誰一人、同伴をした事が無い。その人が私の為に時間と段取りを組み、普通のデートのような同伴をしたのだから、注目度が大きい。

エレベーターで二人きりになってお見送りしたあと、上がって来たら皆に『口紅が落ちてるんじゃないの?』とか、『顔が赤いですよお〜。』とか、散々に冷やかされた。
この時水上は冷やかされて嬉しいフリをしていたが、内心ではちょっと不快であった。

ちゅう〜っとキスしちゃったよ、とか、ぎゅう〜っと抱き締められちゃった、とか『そんな事はやってないんだから、変な風に周りに思われたくないわ!』なんていう種類の不快さではない。それならば私は、怒るなり、かわすなり、庇うなり、すれば良いわけで別に『嬉しいフリ』などしなくていいはず。

別に真田さんとて『会社の人間が遊びに来る所で遊ぶ事のリスク』など承知の上だろうから、彼女だの何だの誤解されて言われても差し支え無いはずだし、オトナなんだし、私の責任外のお話だと思う。
勿論あまりあからさまなのは見苦しいなと傍目には思うのだけれども。

事実などどっちでもいいし、誤解されても何とも思わないし、彼を守る必要も無い。ピエロは水商売のテクニックのひとつだから、フラレたお間抜けな女の役も、何とも思わない。


では何故かと言うと、要するに透け透けモードのこの状況が気に入らない、のだと思う。

私はどうも野生動物のような感覚で、自分の内情を把握されるのが嫌な女のようだ。恋感情云々の前に、自分のテリトリーとか根本の行動の方が優先で、そのテリトリーがガラス張りな事に息苦しさを感じるのだろう。

・・・・まるで動物園に閉じ込められた野生動物のようじゃん、と自分でも感じる。


でもまあ、これくらいが丁度良いのかも知れないな。
何かあったとしても、『あの二人、怪しいよね。』くらいがいい。
あくまでも真田さんの望む範囲で、そう思われてるくらいがいい。


ましてやネットでは、公開日記の場で彼の行動を晒して『真田、そこだ、押し倒せよ!』なんて第三者に声援を喰らっちゃうような事は絶対に避けたい。しかも『彼の知らないところで彼のプライベートな行為』を晒す事を、この先も私はしないと思う。リアルでもネットでも、スケスケは性に合わないのだな。

これから何が起こるにせよ、私にとって彼が大事な存在で在り続ける事には変わりが無いのだし、男女のプライベートな部分は二人だけの世界にそっと置いておくのが筋であるとも思う。
勿論これは、相手が大事であるからこそ、なのだけれど。


真田さんがいつかこのページを見つけても、不快になるような書き方は避けたい。
真田さんのみならず、鯨ちゃんでも、対象が誰であってもそれは同じだ。

ゼニカネじゃ無いのだから『文責』とまで堅苦しい発言はしないが、文字の礼儀・・・・マナーというものはある。
公開未公開に関わらず、形として残す、残される以上、これは必ず存在するのだと思う。


40年間欠かさず日記を書き、膨大なその日記を日本通運の倉庫に預けている、というお客様に出会った。
その方もおっしゃっていたのだが、『紙に書こうが何に残そうが、いずれは必ず人目に触れるのだから、全てを書き記す必要は無い。出来事が思い出せるような、自分だけのキーワードみたいなものを残しておき、振り返れば良い。書く対象に最低限の礼儀を持って書かなければ、落書きにも劣る物になる。』と。

世の中には色んな文章があるし、思うままに綴って秀作と呼べる文章もある。
だが私は、このお客様と『日記』という概念の文章では、同意見だ。
他人への礼儀を忘れないように、また自分のこういう部分も正直に書いて行けたらな、と思う。


いつか真田さんがここを見つけて、私の心の揺れや乱れ、嬉しかった事や怒っていた事、主義や主張などを読んだ時、『ああ、彼女らしいな。』とか『うんうん、普段からこういう事を言ってたな。』とか思ってくれたら嬉しい。

そして自分に対しての思い出や出来事が書かれている記述を見た時に、その時に私が身近に居ようと居まいと、私の真田さんへの思いを彼が文面から読み取ってくれればそれでいい。


其処に在るのはきっと、彼の断片であり、私の断片なのだ。



これからも出来るだけ綺麗な思いの欠片を残して行ければ、と思う。



食日記更新。




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