2005年10月08日(土)
今日は帰りが遅くてほとんど何も出来ないうちにもう夜中の2時。とほ。帰りに『Go AHEAD 2巻』と『銀魂 9巻』を買うために本屋に寄りました。
マンガじゃなくて小説を何か読みたいなと思って、本当に何気なく手に取った本の、あとがきの作家さんの文章がなんだかとてもきれいで、最後に添えられていた言葉は私の胸にがつんと刺さるような一文で、物語の題材は特別気を惹くほどとは云い難かったものの、結局買ってしまいました。
雨に関する話題を書いた文章でしたが、それはしとしとと静かに降る雨を見つめるような、そんな印象を受ける文章でした。とはいうものの、それは書いてある内容そのものが与えた印象とは一概には言えないようです。言葉の連ね方や選び方、文字の羅列そのものから、この方の書かれる文章の、空気や匂いがしました。恐らくそれはこの方の文の持ち味だったり、この方が持つ世界が言葉の羅列に表れたものなんだろうと思いますが、本文をまだ読んでいないのでわかりません。
面白いのかどうかもまだ判りません。でもきっと、あの匂いが本文からもするような気がします。
こういう独特な何かを感じる文章家さんに出会うのは幸福。
さらりと触れただけの文が、こんなふうにそぼ降る梅雨の雨の如き気持ちを私に抱かせてくれたので、なんとなくこんなおとなしい書き方をしてみました。
私も空気のあるきれいな文章を書ける人になりたいと、昔からずっと願っているのです。
ところで、本屋の帰り道に川沿いの道路を自転車で走っていたら、信号待ちのときに川の方からぼちゃんという水音がしたのですよ。
夜の闇と生い茂る草木の暗さで川の方はよく見えず、魚にしても跳ねる音には大きすぎる水音。
思わず私は「河童か!人魚か!」と小さく叫びました。
(心の中で、ではなく実際に声に出して、というあたりが実に私らしいところです)
人魚といっても、人魚姫としてイメージするような美しいものではなく、私が咄嗟に思いついたものが、『変幻退魔夜行 カルラ舞う! 仙台水芥川怨歌』というアニメで観たような人魚でした。といって判る方はそう多くはないのでしょうね。どちらかというと妖怪的なイメージの人魚だと思って貰えればいいです。そもそも何故そんな古いアニメ(私が小学生の頃に見たOVAだ。1989年あたりだと思う)のイメージが突然現われてしまったのかというと、最近読んでいる本が京極夏彦『対談集 妖怪大談義』だからかもしれません。
残念ながら本当に真っ暗で覗き込むことすらかなわず、水音の正体は解明されることなくそのまま帰路につきました。可能性ならいくらでも適当なものを思いつくことができますが、ここはあえて人魚ということにしておこうかと思います。川だったらむしろ河童じゃないのかといいたいところですが、好みの問題でここはあえて人魚で。妄想なので細かいことは気にしないでおきます。
結局、今夜はスキンの修正は一つも完成ならず。
D11に取りかかっていたのですが終わらないうちに眠くなってきたので諦めて寝ます。
今日の日記のキーワードは「水」でしたね。偶然。
2004年10月08日(金) 札束でも嬉しくありません