かせが僕に告げた。「好きだけじゃ駄目だから」
波がボクに届けた。「思うだけじゃ伝わらないから」
僕は静かに泣いた ボクは静かに泣いた。
朝の光に飲み込まれ 有明の月は何を見た。
水色に消されそうな白色は そぅっとリアルを教えてくれた
僕は静かに泣いた。 君を思い 静かに泣いた。
雲はぼくをなだめた。「太陽はいつか沈むから。」
つきは誰かに伝えた。「朝は必ず来るから。」
君は密かに泣いた 僕の気持ちを受け止めて。
空は水面に移されて 自らの美しさを歌う。
透明に揺らぐ空色は 内なる自分を移すよう
君は密かに泣いた。 僕の思い 静かに泣いた。
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