明日 長くなってしまった髪を切る
何もかも忘れるために 思い出さないように
心がないと思うものにすべて 心があるとするならば
この髪のこの毛先の辺りは あなたをとてもよく覚えているはず あなたを見て あなたに触れ そのぬくもりを知っているはず
忘れたくなんかないのに どうして忘れなきゃいけないんだろう 忘れたくなんかないのに どうして忘れようとしてるんだろう
どんどんなくなっていく 思い出も 楽しかったあの場所も どこにももう 私の居場所はない
もう 会えない
切り捨ててそれで何もかも 終りにできるというのなら
明日 長くなった髪を切る
何もかも忘れるために 思い出さないように
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