あふりかくじらノート
あふりかくじら



 磨けば愛がうまれるのです。

鍋を焦がした。

炊飯器などという文明は所持しておらず
鍋炊き飯生活なのだが、当初気を配っていた
飯の炊き加減もいまとなっては適当。

油断した。
電話がかかってきたので、話しこんだ。
なんと初歩的なミス。

テフロン加工の鍋が焦げつくのは相当である。
さすが。すごい。
自画自賛。
しかもフラットメイトの鍋だし。

お焦げをエンジョイしたあと
一時間かけて鍋をこすった。
これでもか、というくらいこすった。
熱湯をやさしく入れ、それからブラシでがしがしやった。
深夜になった。

きれいになったとき、何だか鍋への愛着を感じた。
ひとの鍋なんだが。

2001年07月28日(土)
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