 |
 |
■■■
■■
■ 揺蕩う。
たゆたう。
ぎらぎらした鮮やかな夏。 マイクロファイナンスコースの宿題に終われる。
予約していた本を受け取りに、近所の図書館分館へ。 何の本を予約していたのかすら忘れていた。
思わず、北欧スタイルという雑誌を手にとってながめる。
デンマークは一度、スウェーデンは二度訪れたことがあるけれど、暮らしたことはない。でも、こんなに心のそこから「懐かしい」という感覚は何故なのだろう。
暮らしたことのある「外国」は、米国アラスカ州と英国スコットランドとジンバブエのハラレだけ。長期滞在は、ボツワナのハボロネ。
たぶん、どこかよその国にいるときほど、わたしの精神は正常になっていくのは知っている。自分が社会に埋もれず、周りからくっきりと自立して際立っている感覚だ。
ガタのきている窓枠とか、ちょっとくたびれたフローリングとか、日本の完璧なマンションには全く消されてしまった生活のにおいみたいなものが、きっと好きなのだ。
そして、特殊な言語圏である「ニッポン」の文化の中で、自分が閉じ込められている感覚をずっと持っているから、だから知らない誰かの北欧の暮らしに反応するのだ。
うんぬん。 ・・・なんてことを考えながら歩く。 炎天下、東京の中で意識がぶれてくるのがわかる。
そろそろ、国を出て暮らさないとまずいな。なんて思う。
好きなひとがいてひとりなのと、好きなひともいなくてひとりなのは、はたしてどちらがくるしーんでしょーか。
どちらにせよひとりなので、誰も教えてくれません。
 
2009年08月16日(日)
|
|
 |