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■ カラフル。
いのちをつなぐために。
近所のカフェに行って、だまって座ってみる。
やっと心が溶けだして、曇り空なのに窓の外が光にあふれている気がした。
考えたら、わたしはあのカフェに座ってこっそり（気づかれてるとは思うが）泣くことが多い。
一時間ほどして、スーパーに。
いのちある、歯ごたえのある野菜が食べたいと思い、ズッキーニを買った。
それから、豚肉も。
ふと、棚に並ぶ金色の「みりん」を見て、なんとうつくしいのだろうとほれぼれした。
この世界はとても鮮やかで、たくさんの色とひかりに満ち溢れている。
それを知っただけで、わたしの生命はとくべつなのだと感じる。
とても永く、遠く、うつくしく続く時間。
地球にあたたかい雨は降り、わたしの心のなかにはアフリカがある。
そのことだけで、どんなにすばらしいことか。
シンプルでうつくしいエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルのように、とろりと輝く人生の時間をすごせたなら、たいせつなものを失ったことも、わたしにとって、自分の身体の中にオリーブオイルを流し込んだということなのだと理解することだってできる。
曇っていても、太陽は、光は、まぶしい。
2010年08月01日(日)
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