無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年09月28日(金) さらば長嶋/『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 始動編』�掘��検憤舵�良和)ほか

 オタアミ当日まであと57日!

 ようやく今日で仕事が終わり、明日から二連休。
 でもどうしてかなあ、今週は仕事に四日しか行ってないのに、なんだかむちゃくちゃ疲れているよ。
 ……5月病か?
 中二病ってのもあったな。ヽ(^。^)丿
 退院してからこっち、体調もまあまあよかったのだが、1ヶ月しか持たなかったか。つくづく難儀なカラダをしているものである。


 しげの免許取得が間近なので、マンションの駐車場に空きができるのを待って、場所を予約していたのだが、見事当選、その契約書が送られてきた。
 これで月々駐車場料金を何千円か取られることになるわけだけれど、実際にしげが車を手に入れるのは何ヶ月も先のこと。それまでウチの駐車場は野ざらし状態になることになる。
 もったいないので誰か車で遊びに来ないかね?


 帰宅してみるとしげは留守。
 何日か前からしげは、「気分が悪いカラダがダルい気持ちが滅入る鬱鬱鬱」と愚痴ばかりこぼしていて、鬱陶しくて仕方がなかった。
 昨日あたりから「四連休〜」とか言って喜んでたから、おとなしく寝てるかと思っていたのに、いったいどこに行ったのか。
 そう言えば、と思い出したが、今日は仕事場の宴会があるとか言ってたっけ。じゃあ早々とそっちに出かけたのかと思ってしげの携帯にかけてみたが、全くつながらない。
 しげからは、今日、体調が良ければ映画に行こうと誘われていたのだが、考えてみたら宴会と映画とでダブルブッキングしてるじゃねーか。
 ぼんやり待ってるのもなんだかもったいないので、買い忘れているDVDなどを買いに天神まで出かけることにする。

 天神・ベスト電器の「LIMB」、もう最近はここと博多駅の紀伊国屋ばかりでDVD買ってるなあ。つくづく「アニマップ」がつぶれちまったのはイタイ。
 品揃えがいいとね、まあ慌てて買わなくてもいいかな、そうそう売り切れもせんだろう、と思って、ボーナス日まで買い控えすることもできる。計画的に配分しての購入が可能なのである。
 けれど、目録だけ配られて、「入荷するかどうか解りませんよ」じゃ、予約買いするしかないのだ。……でもこの「目録買い」ってのが難儀なもので、映画ファンならお分りだろうが、映画には同タイトルのものがけっこうたくさんある。『ふたり』だの『探偵物語』だの、思わず「どの?」と言いたくなるのである。

 で、今月も再来月発売のリストに、『三毛猫ホームズの推理』とあるのを見てうなった。
 これは土曜ワイドの石立鉄男主演版か、それとも大林宣彦監督の陣内孝則主演版か。それとも誤植で他の『三毛猫ホームズ』ものか(アニメ版で『三毛猫ホームズの幽霊城主』なんてのもあったし。出来はもう、アレだったが)。
 もちろん、こんな細かいところまで店員さんに分るはずもなく、結局「とりあえず予約しといてください。でも要らなかったら買いません」なんて、いくら客だからって、スゲエワガママなことを頼んでしまうことになるのだ。
 ……店員さん、笑顔で引きうけてくれるが、これも毎月ン万円の投資をし続けたおかげなのだ。私以外の人間がこんなこと言っても聞いてくれるとは限らないので、「LIMB」をご利用の方がいらっしゃったらワガママは仰いませぬよう。

 予約注文しておいた『STACY』、昨日発売のはずが発売延期で10月になるとのこと。
 こ、こ、これを買うためだけに、わざわざ天神まで出張ったと言うのに言うのに言うのに。o(ToT)o 。
 『STACY』、福岡では公開されていないのだぞ(されてて気付かなかっただけかもしれんが)。DVDがこんなに早く発売されると聞いて楽しみで楽しみでたまらなかったのに。
 ……仕方がない。加藤夏季のご尊顔を配するのは来月の楽しみとしよう。
 でも新作コーナーを探して、いくつかDVDを購入。

 じつは段々、DVDを見る時間も限られてきつつあるのだが(見ながらウトウト寝ちゃうこっちも悪いのだけれど)、この日記の更新がひと区切りついたら、一気に耽溺する予定である。
 DVDレビューも本当ならもっと内容を充実させ、かつ読みやすく整理していきたいのだ。理想はあの、故・長岡鉄男さんのように、内容・画質・音質に至るまで細かくチェックしたいのだが、ウチにあるオーディオ機器がしょぼいのと、色弱の身の上が災いして、客観的で解りやすい評価を下すことがなかなか困難なのである。今も批評のスタイルをいろいろ模索してはいるのだが、何か一点、批評のポイントになるものを見つけないといけないなあ、と考えてはいるのだ。
 そのためにはどうしてもホームページを立ち上げる必要があるが、休日も仕事ぶちこまれることが多いのでなかなかままならない。しかし確実に少しずつ、コンテンツの内容は増えてきているのである。中身が薄いのが一番のネックなのだが(^_^;)。


 福家書店を回って本を買いこんだあと、もう一度自宅に電話をかけるが、しげが帰宅した様子はない。これはもう、今晩は帰ってこないなと思い、映画を見にいくのは中止する。
 荷物も増えて重いし、今日はもうさっさと帰って、遅れている日記を更新することにしようかな。
 夕食は「マルチャン」で一人淋しく「エビ天うどん」トッピング「イカ天」。……どうでもいいが、この「トッピング」って言い方はちょっとやめて欲しいかな。
 ああ、今頃しげは飲んで騒いで周りに迷惑かけまくっているんだろうなあ。どんな恥を晒してるかと思うと心配でうどんもノドに……まあ、通らないことはないが。
 しげが腹を減らして帰ってくるかねしれないと、マルキョウで牛丼の材料を買う。この間からちょっと牛丼に凝っているのである。
 私は昔から常々牛丼のタマネギは細く切れば細く切るほど美味くなると思っているので、実際に試しているのだが、これだとタマネギの甘さがまんべんなく肉に絡みなおかつタマネギを齧った時の草を噛むようなイヤな歯応えが少なくなるのだ。
 しげにも評判がいいようなので、奮発して牛肉をたっぷり買い込む。明日は牛丼デーだ!

 帰宅は8時。テレビをつけると、ジャイアンツの長嶋監督が退陣のニュース。
 まあ、還暦過ぎてるし、もう二度と復帰はないだろうなあと思いながらよく聞いてみたら、「終身名誉監督」になるんだと。
 ナベツネ日和ったか(☆▽☆) 。
 若い人はもう知らないんだろうなあ。長嶋が巨人の監督を退任するの、これで二度目だってこと。
 前の会見は「涙」の会見だった。戦力不足で球団史上初の最下位すら喫し、それでもひたすら長嶋は世間の罵声に耐え、少しずつ若い選手を育てていった。
 それが身を結ぼうとした矢先に、突然の解任劇。
 あれには巨人ファンでなくとも怒った。それまで長嶋を罵倒していたファンですら起こったのだ。
 あとを継いだ藤田監督は再び巨人を常勝チームとしていったが、それは「長嶋が育てた選手達」の貢献が大きかったとは、誰もが思っていたことだった。
 そして再び長嶋が巨人の監督に返り咲いた。そのときにはもう、長嶋を罵倒する者はいなくなっていた。

 誰もが長嶋を愛していたのだ。

 今度の退任、ニュースは「円満」を強調していた。「解雇」ではなく、「後進に道を譲る」、あくまで「禅譲」であることを強調したいのだろう。
 でもどんなに誰もが納得する形での引退であろうと、「名誉監督」になろうと、巨人軍のベンチに長嶋がいなくなるという事実には変わりがない。
 長嶋は現役の選手のときも、監督時代も、いや、監督でなかったときも、「ミスター・ジャイアンツ」だった。
 ……若い連中、気楽にこの「ミスター」って言ってるけどよ、昔からのファンにとっては、長嶋がミスターなのは当たり前のことなんで、いちいちそんな呼び方しないんだよ。
 チョーサンなんて呼び方もしない。「長嶋」は「長嶋」だ。
 「不世出」ってコトバを安っぽく使うやつ多いけどよ、その意味を噛み締めてほしいんだよな。そりゃ、王だって野村だって衣笠にだって名選手だよ。そのコトバ使うことは出来なくはない。
 けど、やっぱり「長嶋」は違うんだ。
 長嶋は「時代」だった。
 昭和は、20世紀は長嶋の時代だった。教科書に昭和の後半を「長嶋時代」と載っけたって文句はないくらいだ。
 そして「時代」は終わったのだ。

 ……いかんなあ、まるで長嶋が死んだみたいだ。
 でももうお歳だし、長嶋が死んだらオレ、本気で泣くかもなあ。
 それから、私は王・長嶋のファンではあるが、巨人軍のファンではないので、来年以降はますます野球中継を見ることが少なくなると思いますが、巨人ファンのみなさま、悪しからず。
 新監督は原辰徳がヘッドコーチから昇格だってね。お袋は原の大ファンだったけど、私には全く興味がわかない。……三年で江川に交替に一票(^^)。 

 しげに電話したら、やっと通じた。でも電話の向こうの様子でもハッキリと分るくらいに相当デキあがっている。
 「あはははは、ウン、も少し遅くなる。うふふふふ、2次会にも誘われちゃってさ。きゃははははは、でもそこまでは付き合いたくないし。くくくくく、適当に帰るから」
 帰れるのか? オイ(・・;)。


 『ニュータイプドットコム11月号増刊 ガンダムエース 2001 Autumn No.002』。
 やっぱりメインは、安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 始動編』�掘��検�
 ……ああ、生きてて良かった生きてて良かった生きてて良かった生きてて良かった生きてて良かった。

 ちょっと背中を貸して? (* T-)(;^_^) 背中ないんですけど……。

 ストーリーは知っている。
 大きな変更はない。「オリジン」と謳ってはいるがこれがアニメの「コミカライズ」であることには違いがないのだ。
 なのになぜ私はこんなに感動しているのか。
 ほんの少しの脚色が、かつて見逃していたあの演出の意味を、キャラクターたちの心の動きを改めて私たちの目の前に披露してくれる。
 ガンダムが立つ。
 しかしそれは「大地に立つ」という勇壮なものではない。その姿はまるで幽鬼にも似て、これからアムロ達を翻弄して行く運命を暗示するかのように不気味だ。
 シャアが語る。
 「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえのあやまちと言うものを……」
 しかしそう言うシャアの口もとはやや微笑んでいる。
 そしてムサイから音もなく発射されるメガ粒子砲。
 このセリフはこんなに淋しいセリフだったのか?
 セイラが嘯く。
 「宇宙のチリになってしまえばいいんです」
 ああ、あのカイに浴びせた「軟弱者」というセリフ、あれはキャスバル兄さんを唯一の「男」と見ていたセイラのトラウマから逃れられない叫びであったか。
 セイラの強さと、冷たさと、優しさは、みんなキャスバル兄さんを追い求める心から発していたのだ。
 アムロが呟く。
 「また……だ」
 白い闇に一瞬とらわれるアムロ。ニュータイプへの発現はもう始まっているのだろうか?
 そして再びシャアが笑う。
 「見せてもらおうか……連邦軍の新モビルスーツの性能とやらを……」
 赤い彗星が迫る。
 ひとコマ目、小さく。
 ふたコマ目、やや大きく、星の粒子を背後に流して。
 さんコマ目、赤いボディに単眼がピンクに輝く。
 ああ、アムロは、ホワイトベースは、シャアの猛攻を防げるのか!?
 結末を知っているのになぜこんなに燃えるんだ!

 やはり本作には「オリジン」の名が相応しい。
 シェークスピアの戯曲が時を経て幾度も様々な演出で再構築されるように、これは「安彦演出」によるアニメシリーズとも劇場版とも違う、唯一無二の『ガンダム』なのだ。
 

 『ガンダム』読んでて興奮したせいか、風呂に入って上がったらドッと疲れが出てきた。横になっていたらそのままガクッと熟睡。昨日も寝たの8時ごろだったけど、なんだか夜遅くまで起きてられなくなっちゃったんだろうか。
 目を覚ますともう午前3時。
 しげはまだ帰ってきていない。相当遊んでるなと思い、電話をすると、「今からカラオケ、3次会〜」だと。
 うひゃあ、私もしたことないのに先に女房に朝帰りされてしまうとは。私と言うものがありながら浮気だわ浮気だわ浮気だわ。

 ……しげのまねして「不幸な夫ぶりっこ」しても全然つまらんな。どうしてしげはワザとジェラシってみせるのかなあ。

 テレビを付けると、NHKで萩尾望都の『トーマの心臓』の舞台を中継していた。でもいくら美形の俳優使っても、日本人が「ユリスモール!」なんて言ったって所詮はゲテモノにしか見えないのであった。

 結局、しげの帰宅は朝の5時。
 「きつい疲れた気分が悪いカラダがダルい気持ちが滅入る鬱鬱鬱」と愚痴ばかりこぼして、鬱陶しくて仕方がない。
 「風呂入って寝ろ!」と言ったらホントにそのまま寝やがった。
 ああ、遊んでるか寝てるかしかおまえの生活にメニューはないのか(TロT) 。

2000年09月28日(木) 百鬼夜行とヤオイSFとデクノボーと/『イミューン ぼくたちの敵』(青木和)ほか



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藤原敬之(ふじわら・けいし)