無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年07月28日(日) 台本書いてると仕事してる気になるなあ/『アベノ橋魔法☆商店街』2巻(完結/出口竜正)ほか

 えーっと、その昔、鎧甲着て都知事選に立候補した羽柴誠三秀吉さんて方がいらっしゃいましたね。いや、今もいるんですけど。
 なんとまあ、その方が、東京都知事選、大阪府知事選に続いて、長野県知事選に出馬することを表明いたしました。
 私ゃ、この人は「月光仮面」みたいな、近所のただのおっさんかと思ってたら、ホテル・土建業などの会社を経営する羽柴グループの代表でいらっしゃったんですね、すみません、無知でした。年商70億円、総資産200億円ということですから、こりゃもう堂々たるものです。
 うーん、となると、これまでの立候補も生半可な気持ちや単なる売名行為ではなく、本気も本気、マジで国政に参画することを考えてたってことなんでしょうねえ。自分を太閤秀吉の生まれ変わりと信じたり、自宅に国会議事堂に見立てた温泉旅館を造ったりと、その言動はまさしくトンデモさんなんですが、なんだか憎めない。と言うのがこの人、どうにも落語『寝床』の義太夫好きな大家とイメージがダブっちゃうんですよね。ドヘタクソで聞くに堪えない、けれど歌ってる本人はイイ気持ちって、ジャイアンみたいな大家(^^)。羽柴さんにとって、政治への意欲はまさしく真剣そのものなんでしょうが、周囲にとってはハタ迷惑な道楽でしかない。けれど止めようったって止まらないんでしょうねえ(……と思うんだけれど、まさか家族も立候補を喜んでやしないだろうな)。
 政治をマジメに考える人にとっては「なんだコイツ、ふざけやがって」ってことになるのかもしれませんが、それを言い出せば田中康夫だって似たようなもの、長野県知事選、一層トンデモ対決の様相を呈して参りました。しかも羽柴さん、のっけからトバしまくってます。
 「田中さんは独裁者のようで、こらしめてやりたいと思った。ほかの候補者には負ける気がしない。実質的には(康夫氏との)一騎打ちになるんじゃないか」どこから出てくるのでしょう、この自信(^_^;)。結果はわかりきっているものの、これからの選挙活動のドキュメンタリーを見るのは楽しみです。どこかのレポーター、田中候補に「羽柴さんをどう思いますか?」と聞いていただきたいですねえ(^o^)。
 

 朝から次の芝居の台本のシノプシスをちゃちゃっと書く。
 これまでの脚本の作り方としては、メンバーがやりたい作品(既成・創作コミ)を持ち寄って、その中でオーデションを行う、という形を取っていた。
 しかし、率直に言って、メンバーの発想が貧困なために(自分も含む)、毎回どこか似たような印象の作品ばかりが連続することにもなっていた。それで今回は、それぞれの持ち寄ったアイデアをゴタ混ぜにして三題噺的に物語を作ることにしたのである。
 これが頭の中でまとまるのに時間がかかってよ(-_-;)。
 公演前なので、詳しい話はできないけれど、チラッとだけ書いとくと、「集合」「どろどろ」「記憶喪失」「どっちが本物」……このキーワードを一本の脚本にしなければならないんだよねー。
 なんじゃそりゃ(^_^;)。

 しげは9時には出かけるので、それまでに原稿をプリントアウトしておかなければならないが、勢いがある時にはさほど時間がかからないもので、2時間弱で書き終える。
 短くまとめたつもりだが、それでもA4の紙、4枚分ほどになる。短すぎて、どんな芝居だか分らないってことにはならんだろう。
 前回の『ねこまん』、しげからシノプシスが出された段階では「主人公が猫になる」のヒトコトしか書いてなかった。そんなのはシノプシスとは言わない(-_-;)。それをあそこまで膨らませたんだから、我ながらよくやったと思う(近日、劇団HPにUPされる予定)。
 構成的には、思ったよりドラマツルギーに則った整然としたものになった。もっともそれは内容が通り一遍で破綻がないということにもなるので、少しギクシャクしたところを付け加えていったほうが、ナマの芝居としては面白くなろう。


 しげが練習に出かけた後、アニメ『ぴたテン』など見る。
 なんかもー、この作画の工夫のなさ、どうにかしてねって感じだねー、70年代のアニメって言われても納得しちゃうぞ。海に行く話で、各キャラの水着が拝めるというありがたいエピソードなのだがまるで萌えない(萌えてどーする)。制作会社変えんか、IGあたりと(引き受けねーって)。
 一応、テーマソングはなんとか歌えるようになった。今度カラオケに言ったら練習してみよう。

 何気なくCSキッズステーションをかけていたら、テレビアニメ『うる星やつら』が連続放送中。
 しかも、85話『宇宙かぜパニック!』、86話『竜之介登場! 海が好きっ!!』、87話『さよならの季節』、88話『ランちゃんのデート大作戦!』と、『うる星』が最も油が乗り切ってた頃の作品だ。
 特に見所だったのは、86話と87話。
 前者は宮崎駿がたまたま見て誉めた回で、後者は脚本・絵コンテ・演出を押井守一人が務めた『うる星やつら』最高傑作である。
 『さよなら』の原作の『あたるの引退』は、原作中でも1、2を争うつまらない回なのだが(高橋先生ごめんなさい)、それを、モチーフのみを残して大胆に脚色、メガネとしのぶの裏の攻防を描くという一大スペクタクル(^o^)に昇華させたのだ。……いやあ、20年経った今でも笑えるわ。しまったなあ、ビデオに録っときゃよかった。
 今回初めて気がついた発見。
 押井守作品の隠れキャラ、ケツネコロッケのお銀(本作では仏滅女学園の番格になってますが、本来は女立ち食い師で、「ケツネタヌキの竜」の愛弟子。初登場は『逆転イッパツマン』の第14話。『紅い眼鏡』でも天本英世扮する「月見の銀二」がその名前を口にしています)、声をアテてたの榊原良子さんだったんだね。『ミニパト』に至るまで、押井作品との縁はこんなに深かったのか。


 アニメ『サイボーグ009』第40話「シンクロワープ ―同調跳躍―」。
 意識の同調によって時間を超越することが出来るという「シンクロワープ」のアイデア自体はオリジナルだけれど、「時間跳躍」のアイデアが出てきたところで『移民編』らしくなってきた。
 ミーたちと009たちとの間には、原作のような血縁関係はなさそうだけれども、原作のエッセンスを生かそうとしていることは伝わってくる。完全に原作をなぞるのが映像作品としていいものになるとも限らないので、これくらいの改変はコアなファンも納得してあげてほしいな。作画も安定しているので、安心して見られる。
 後の話数を考えると、もう『時空間漂流民編』や『海底ピラミッド編』は映像化できそうにないけれど、『神々との戦い編』に組みこんで映像化するのだろうか。まあ、OVAにするという手もあるし。


 『決定!これが日本のベスト100』、今週は「アニメソングベスト100」。
 選集は随分腹を立ててしまったが、まあ、今週はアニソンだし、フルコーラス流せないのは普通のベストテン番組でもそうなんだから、あまり腹を立てずにすむだろう。
 ……と思ったら、太田光が独自で選ぶベスト3で、実写版『ルパン三世』(目黒祐樹主演の『念力珍作戦』)を紹介して、漫画を実写化することのムリさを語ってるのを見て、腰砕けしてしまった。
 そりゃ、マンガは実写にならない、ってのは、正論は正論なんだけど、それを言い出せば、マンガ原作からの映像化をほとんど否定してしまうことになりかねない。比較的評価の高い『ガラスの仮面』の北島マヤ=安達祐実や、『ショムニ』の坪井千夏=江角マキコだって、原作とイメージが一致してるわけではないのである。
 要はマンガのエッセンスをドラマに移行できたかどうかであって、『念力』は一応、成功例に入れてもいいほうだと思う。それを、写真一つで笑っちまっていいものかどうか。
 今でこそアニメのイメージが定着してしまっているが、この実写版『念力珍作戦』が公開されたのは旧テレビシリーズがコケた直後、『ルパン』の名前だってそんなに世間に浸透してなかった頃だ。ルパン三世=目黒祐樹、次元大介=田中邦衛、峰不二子=江崎英子、銭形警部=伊東四朗ってキャスティング、当時はそんなに違和感はなかったのである。
 先週も思ったが、太田光のこのコーナー、全然つまんなくて、場つなぎになってない。爆笑問題が面白かったのは『ボキャブラ天国』のころまでで、最近はテレビに出すぎでちっとも面白くないけど、そろそろ芸風考えないと飽きられて行くんじゃないか。

 あ、一応、アニソンベストテンだけ紹介しておこう(^^)。
1 『宇宙戦艦ヤマト』 …………『宇宙戦艦ヤマト(OP)』
2 『おしえて』 …………………『アルプスの少女ハイジ(OP)』
3 『マジンガーZ』 ……………『マジンガーZ(OP)』
4 『ルパン三世のテーマ』 ……『(新)ルパン三世(OP)』
5 『キャンディキャンディ』 …『キャンディ キャンディ(OP)』
6 『まんが日本昔ばなし』 ……『まんが日本昔ばなし(OP)』
7 『ガッチャマンの歌』 ………『科学忍者隊ガッチャマン(OP)』
8 『おどるポンポコリン』 ……『ちびまる子ちゃん(ED)』
9 『哀 戦士』 …………………『機動戦士ガンダム�� 哀・戦士編(主題歌)』
10 『ラムのラブソング』 ………『うる星やつら(OP)』
 当たり前すぎて面白味がないな(-_-;)。
 1位の『ヤマト』、佐々木功さんが招かれて、1クールバージョンで歌ってくれたのは嬉しかった。若い人だと、カラオケなんかで知ってるだけで、作品自体に当たったことがない人って多いと思うけど、それでも投票してる人はいるんだろうなあ。
 そういう人が、今回のイントロのないバージョンを聞いたら、放送トラブルか? と思うかもしれない。……アンディ・カウフマンかい。


 マンガ、GAINAX原作・あかほりさとる脚本・出口竜正漫画『アベノ橋魔法☆商店街』2巻(完結/講談社/マガジンZKC・550円)。
 1巻にもまして、オタクなネタが多いなあ。
 作中でも快傑のーてんきを見て、「いったい何人の読者にわかってもらえるか?」とアルミが口にするけど、その通りだよ(^_^;)。山賀監督と庵野監督もブルース・リーと宮本武蔵に扮して登場するし、内輪ウケだけ狙ってるよなあ。
 でも、徳光康之や堂本たかしほどに読んでるこちらの心が動かされないのは、パロディにする対象の面白さを伝えたいって思いが欠けてるせいだろう。つまり、面白がってるのって、作者だけなのである。
 絵はなあ、口の形が全コマ同じ(ホントにそこまでじゃないけど)であることを除けばイロっぽくて好きなんだが。アルミちゃん、アニメじゃムネないけど、マンガじゃムネムネには負けるけどそれなりにふっくらしてるし。でも話が慌ただしいばかりでメリハリがないのがちょっとねえ。……あかほりだからか?

2001年07月28日(土) アイ・ラブ・アッシー。……違うって(-_-;)/『スーパーロボットマガジン』第一号ほか



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