無責任賛歌
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| 2002年12月03日(火) |
余裕のない日。いつもかも。/DVD『アードマン・コレクション2』 |
鳩山由紀夫民主党代表の辞任と、『電波少年』の打ち切りがほぼ同時にニュースになる。これもいわゆる「共倒れ」というやつなんだろうか(^o^)。 もともと、どっちも「芸ナシ」という点では共通してたけど、ヘタなあがきを見せての終わり方まで似通ってたのには大笑い。なんかさー、どーにも納得いかないんだけどさー、自由党との新党結成とか、カッパ騒動とか、こんなんマジで成功すると思ってたのかね? 人間、切羽詰ると自然とトンデモさんになっちゃうのだなあ。最近、私もいろんな意味で余裕なくなってきてるし、自戒自戒。
のどの調子もイマイチで未だに具合が悪いけれど、もう仕事は休めません。 けれど、しげ、「気分悪い」と言って車で送ってくれない。なんで気分が悪いかも答えない。仕方なくタクシーで職場へ。けれど、今日の仕事はもうへろへろである。 どうにもカラダが持たなくて、休眠室のベッドで横になりながら、少し気分がよくなったら起き出して仕事をして、また疲れて横になる、という寝たり起きたりの繰り返し。 こうまでして仕事をせにゃならんのか。せにゃならんのよ(T∇T) 。
しげ、帰りは迎えに来てくれるが、メシをどこで食うかでまた口論になる。 「メシ、どこで食う?」 「オレはウチに帰るよ。仕事まで時間ないもん」 「じゃあ、オレのメシはどうするんだよ。お前、自分のことだけ考えてて、人のことなにも考えてないだろ?」 「じゃあどこ寄ればいい? そこで落とせばいいっちゃろ?」 「落としてそのままほったらかしか? 具合が悪いのに歩いて帰れってか? おまえ、根本的に看病しようって発想自体なかろ? 自分は病気になったら甘え腐るくせして、オレが病気のときはジャマってか? 人間じゃねーよ、おまえ」 「じゃあどうすればいいん!」 「なんでそんなこと考えてやらなきゃならないんだよ! そんな余裕があるなら怒るかバカ!」 毎度毎度、こんなくだらんことでケンカするのはバカバカしいと重々承知しているのだが、具合が悪いと私も言葉と感情のセーブが出来ないのである。日頃溜まってた鬱憤が一挙に吹き出た感じで、しげを罵倒して、結局そのままウチに帰る。 しかし、この日記つけ始めてもう二年になるけど、その間しげが料理作ってくれたことなんて殆どないんじゃないか。これで自分が家族の一員になってる気になってるのがフシギで仕方がない。何度も書いてるが、仕事の送り迎えをしてなければ、ただの寄生虫である。 今度しげが病気になったら、どんなに頼んでもお粥一つ作ってやるまい。
夜、ひと寝入りしたあと、少し具合がよくなってきたので、こうたろうくんに愚痴の電話をかける。 いや、愚痴を言うのが目的じゃなくて、『奇跡の人』のチケットが取れたことを報告するのが目的だったのだが、気がついたらしげのことを罵倒しまくっていた。生活のサポートができないなら、せめてジャマだけはしないでいてほしいのに、実際には足を引っ張られてばかりなので、ホトホト疲れているのである。 具合が悪いときにメシの一つも作ってほしいと妻に望むのは高望みなのかね?
DVD『アードマン・コレクション2』。 『ウォーレスとグローミット』(何度も書くが「ウォレスとグルミット」は誤訳である)シリーズのアードマン・スタジオ製作のクレイ(粘土)・アニメーションの短編を収録したもの。けれど『W&G』のニック・パーク監督の作品は今回は未収録。主にピーター・ロード作品が多く、全般的にダークなムードが横溢しているのだが、私はこちらの方が好みである。
� 悒織ぅ肇襦Ε掘璽�エンス』 『アードマン・コレクション』劇場公開時に製作されたオープニングアニメ。そこは映画館の観客席、今まさに映画に見入っているのは、奇妙な顔の子供たち。彼らが見ているのは、SFアドベンチャー? ホラー? 恋愛映画? 飛んだり撥ねたり消え失せたり、子供たちの阿鼻叫喚の中、次に始まる映画は……? ディズニーもワーナーも手塚治虫もこの手のオープニングを作ってるけど(『シンプソンズ』もか?)、単にキャラを並べただけのものに比べてずっと面白い。やはりキャラには演技をさせなきゃね。
�◆悒團屬肇櫂亜� 「ガチャピンとムック」みたいな子供向けキャラクターショー……に見せかけた残酷アニメ。いつもナカヨシなピブとポグだけど、ちょっとしたものの取り合いからケンカがどんどんエスカレート、ノコギリ、硫酸、爆薬、大砲、気付いたら二人はバラバラに……。 設定は好きだけど、オチが『ロジャー・ラビット』だったのはちょっと興醒め。アードマンが誰でも思いつくネタでシメちゃいけませんな。
��『仮出所』 『快適な生活』と同じく、先にインタビューを録音しておいて、それに合わせて作画するパターンの一編。つまり犯罪者のインタビューをアニメ化してるんである。なんちゅーものを作るか(^_^;)。日本で言えば安藤昇とか安部譲二の語りをアニメ化するようなもんだろうが、そういう企画自体、日本じゃ成り立つまいねえ。「悪いことから足を洗ったとは言い切れないけど、今は前ほどひどいことはやっちゃいないよ」としみじみ語ってるのがリアル。好きな一編である。
�ぁ悒Ε�ー・ストーリー』 やっぱり爺さんの戦中の思い出を語らせてアニメ化してるんだけれど、どうもこの爺さん、ちょっとボケてるらしい(^_^;)。どこまでがホントの話だか分らないが、戦時中は斜めに立ってる家に住んでたり、空襲があったら石炭室に逃げこんでたそうである。なんでそんな危険なところに(ー∇ー;)。全く、よくこんなのアニメにしようと思ったよな。
�ァ愽饌羔寡歉鼻� これはちゃんとしたドラマ。 内容はアードマン版『ノートルダムの傴瘻男』。犬使いの小人・タイニー(直截的な名前だ)は、映画スターの大男アーノルド(眼鏡かけてるけどモデルはシュワちゃんかね)にこき使われる毎日だったが、愛しのダフネがアーノルドに殺されそうになったとき、ついに反逆を決意する。 物語としては普通だけれど、時間が交錯する演出と、劇中映画のモノクロ映像の処理が見事。
�Α悗△觴�付嬢の告白』 またもやインタビューのプレスコアニメ。こういうのが好きなんだな、ピーター・ロード。でも、このインタビューものってどの程度真実なのかな? ちょっとヤラセっぽくもあるんだけれど。 ヤクやってるゲイに薬貰ってるみたいですけど、大丈夫ですか、あなた。この「どーでもいいことを喋ってる女」をアニメ化しよう、なんて発想も日本人にはちょっと思いつかないなあ。 「アタマが痛い」って、だったらクスリやめろよ。
�А悒瀬Ε鵝Ε▲鵐鼻Ε▲Ε函� 救済センターにやってきた爺さんと係官とのとんちんかんなやりとりをアニメ化。ここまで来ると「世の中にアニメにならないものはない」という実験をやってるんじゃないかって気になってくるね。 これ、録音されてたこと、爺さん知らないままなんじゃないかなあ。この爺さんも、ここは救済センターだってのに「金払うから入れてくれ」なんてヘンなこと言ってるし、ちょっとボケてるみたいだ。こんなの日本じゃ人権問題に引っかかって封印されちゃいそうだよなあ。
�─悒丱咼蹈鵝� ラストはちょっと奇妙な肌触りの諷刺アニメ。 武器商人の集う晩餐会で、今しも主賓のスピーチが始まろうとしている。 ウェイターは仕事をサボリ、会場の隅では大男が小男を苛めている。大男はなぜかどんどん肥え太り、会場いっぱいになってしまう。 「武器を売り、平和を守ることが利益を生むのだ」 スピーチがクライマックスに達したとき、それは起きた……。 暗示の意味を考えるのは野暮だからしないが、アードマン・スタジオが何を語ろうとしているのかが垣間見える一編。大男の最後まで続く不敵な笑みが印象的。
2001年12月03日(月) 平和だねえ。/『蒼い時』『華々しき鼻血』(エドワード・ゴーリー)ほか 2000年12月03日(日) この日記も歴史の証言/映画『エクソシスト2』ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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