無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年07月19日(月) 脳髄のとろけた女

 昔からしげはしょっちゅう寝惚けて、ウワゴトを言ったり、夢と現実の区別がつかなくって、夢のことで私にヤツアタリしたり(夢の中で私が浮気したと言って怒るのだが、これで本気で怒れる感覚がヘンである)、メイワクこの上なかったのだが、睡眠薬を飲んで寝るようになってから、そのあたりが一段と激しくなっているようである。
 昨日は「寝る直前にモノ食うな」と厳命したにも関わらず、薬の効いてる手でカップラーメンを作ろうとして(またコテコテしたモノを食おうとするし)、熱湯をざばーと手にかけてしまった。しかも寝惚けているから、どうしたらいいかわからない。すぐに冷やして軟膏を付けさせたから、大事にはいたらなかったが、睡眠薬を飲んだあとも絶対におとなしくしようとしないから、私の方がいつも気が気じゃないのだ。
 「だって、睡眠薬飲んだあと少し動いた方が効きやすいんだもん」と主張するのだが、だからって火は扱うな、あほう。……と言っても寝惚けているからわかんないんだな。ずっと監視しとくわけにもいかないし、どうすりゃいいのか。
 で、寝てからも寝相が悪いから、夕べは横に積んでいた本の山にパンチを食らわしてバラバラっと倒し、顔面にぶつけてしまったのだが、「きゃあ」と悲鳴を上げて起きるやいなや、「アンタ、本落としたね!」と私をなじった。
 私はその悲鳴にビックリして起こされたのだが、落ちてきた本を見ると、しげの横にあったもので、どう考えても自分でやったんである。被害に合うと全て私に責任転嫁する根性悪なのである。
 「お前が自分でやったんだろ!? さっさと寝ろ!」と怒鳴ると、しげ、ほや〜んと白目を剥いてぱたっと倒れ、即座にイビキをかきはじめた。まるでマンガキャラである。
 しかも、数時間後、今度はしっかり目が覚めたしげ、顔をさすりながら「あれ? なぜか頬が腫れてるよ? ……アンタ、寝てる間にオレを殴った?」とか言ってるのである。
 ……さっきの文句もウワゴトかよ!
 と呆れてしまったのだったが、さらに数時間経って、また「なんで顔が腫れてる? アンタ寝てる間にオレのこと殴った?」と聞いてきたので、「それ、さっきも聞いたろう!」と怒鳴ったら、キョトンとして「ええ? 今、初めて聞いたよ?」と、こうなのである。
 ……やっぱコイツ、「乖離症」なんてカッコイイ名前(本人はハクが付いたと思って気に入っているのである)付けてやるより、単に「健忘症」って言ってやったほうがいいんじゃなかろうか(-_-;)。


 しげが天神で買い物したい、というので朝から出張る。
 こないだから「法被がほしい、法被がほしい」と五月蝿かったのだが、本格的なものだと当然お高いので、安売りの店がないかと探しに行ったのである。けれどお目当ての店は既に潰れていて、いきなり当てた褌が向こうから外れた。
 そのうち、どこかで買えるだろう、と、今日のところは法被は諦めて、別の買い物。
 「アニメイト」で、前々からしげのほしがっていた『鋼の錬金術師』のエドワードのコートを買う予定だったのだが、現物を見るとサイズがちと合わなかった。いや、Sサイズでもチビなしげには丈は充分なのだが(「誰がウルトラスーパードチビだ!?(`△´+)」「そこまで言ってねえ!」)、如何せん、胸周りが足りなすぎた。……88センチまで充分入るんだけど、しげ、メートルあるから(^_^;)。貧乳なお方には羨ましかろうが、巨乳のナヤミというのはこういうところにあるのである。


 しげはラクーンドッグさんとこの練習に参加するために早良へ向かう。
 私は映画『ラブドガン』を見に、シネリーブル博多駅へ。ところが映画館の中に入った途端に、携帯から『ルパン音頭』が鳴り出したので大あわて(しげがそう設定したのである)。しげ、練習の日にちを間違えていて、今日は集合はないのだとか。だったら一緒に映画を見ればよかった。……と思ったけど、しげが気に入るタイプの映画じゃなかったかもな。
 昨日の『スチームボーイ』を見たあとでは、全ての映画は傑作に見える。鈴木清順門下の渡辺謙作監督による『ラブドガン』もかなりヘンな映画だけれども、そのヘンさが切なく心地よくすらある。『スチームボーイ』は映画じゃないけど、『ラブドガン』は映画だから。主演の永瀬正敏はこれまででも最高に属する演技を披露してくれているが、1番いい味を出していたのはやっぱり岸部一徳。
 気に入っちゃったので、紀伊國屋に寄って原作小説まで買ってしまった。


 夜、キャナルシティでしげと待ち合わせ、『シュレック2』を見る。
 1作目よりちょっと「落ちた」感じはあるが、相変わらず面白いし、これじゃディズニーが勝てないのも無理はないが、同時に「これってフルCGでやらなきゃならないネタじゃないよな」とも思う。1作目の時にも思ったのだが、同じ脚本でシンエイ動画で普通のセルアニメとして作ったほうが絶対にもっと面白くなる。
 それでもアカデミー賞で『スチームボーイ』と戦って『シュレック2』のほうが負けるようなことは、天地が逆さになってもありえないことだと断言しよう(そこまで腹が立ったか)。


 読んだマンガ、島本和彦『吠えろペン』11巻、12巻。

2003年07月19日(土) 水害という名の人災/DVD『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX/笑い男編』
2002年07月19日(金) 踊る大脂肪/映画『MIB�供戞拭悒錺ぅ蛭如”�雲児たち』3・4・5巻(みなもと太郎)ほか
2001年07月19日(木) 天ブラサンライズ/『吼えろペン』1巻(島本和彦)/DVD『サウスパーク無修正映画版』ほか



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藤原敬之(ふじわら・けいし)