無責任賛歌
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| 2004年07月24日(土) |
キャナルシティの「ブルース・ブラザース・ショー」 |
朝寝や出張が多くて、アニメの『ケロロ軍曹』はずっと見てなかったのだが、今日こそは、と10時半にテレQにチャンネルを合わせたまではよかったのだが、うちのテレビは今、画像が映らないのを忘れていた。……どうせ次にテレビを買うならデジタルだよなあ、と思っていたので、修理に出すのもなんだかおっくうなのである。と言うか、それ以前に部屋片付けないと、テレビの運び出しもできゃしないのである。 で、音だけで聞いた『ケロロ軍曹』、ラジオドラマのようでした。意味無いじゃん(~_~;)。
キャナルシティで開催中のUSJ関連のイベント、今日はあの「ブルース・ブラザース・ショー」が公演するというので、しげと一緒に出かける予定にしていたのだが、またしげの悪い病気が出た。出かける寸前になって「もう行かん」と泣き出したのである。 「何だよ、あんなに見たがってたくせに」 「だって本物のダンじゃないもん」 夕べもしげは緊張して殆ど寝ていない。時間がいよいよ迫ってきて、緊張の糸が張り詰めてこうなっちゃったのは理解できるのだが、これで行かなかったら行かなかったで、あとで「どんなだったかなあ、行けばよかったかなあ」とかブチブチイジイジ後悔して鬱陶しい態度を取ることは目に見えているのである。 いつものことなので、こちらも容赦はしない。布団にくるまってグスグス言ってるしげをむりやり叩き起こして、キャナルに向かう。運転中の車の中でも、しげは涙目で、「ああん、雨が降って中止にならないかな、そしたら見れんですむのに」とか不可効力を期待している。信号で停まるたびに助手席の私の手の甲を握りしめて爪を立てるものだから、痛いったらないのである。
場所はキャナルシティのセンターステージ。と言っても円形の舞台の広さは直径7〜8メートルくらいしかないのだが、大道芸を見せるのには充分な広さで、しょっちゅうパフォーマンスやバンド演奏などのイベントが組まれている。 キャナルに到着したのは11時ちょっと過ぎ、B.B.ショーは12時からで、ステージではスヌーピーとの写真撮影会の最中。しげは「どのくらいから人が集まり出すかな、今からいないと、前の方に行けないかな」とか言ってウロウロする。スヌーピーショーのうちから、B.B.ショー目当てで陣取るやつなんているもんかい。 付き合ってられないので、トイレに行ったり、福家書店を覗いたりして時間を潰す。 12時になると同時に、ステージの後方の噴水が「ピーター・ガン」のテーマに合わせて、踊るようにパフォーマンスを始める。B.B.ファンなら、この曲が映画のブルース・モービルが車庫に仕舞われるシーンで流れていたことをすぐに思い出せるだろう。曲が終わるとMCのお姉さんが登場、簡単にB.B.の解説をする。でも「ジェイクとエルウッドの兄弟が生まれ育った孤児院を救うために立ち上がったんです!」なんて紹介されると、確かに間違っちゃいないんだけど、全然別の映画みたいに聞こえる(^_^;)。 「今日、キャナルシティに来た人はとってもラッキーですよ!」とか言ってるが、B.B.ショー目当てでわざわざ足を運んできた人間がいるとは思ってもみなかったんだろうなあ。……いや、私たちのことではなくて、隣でビデオカメラ片手に準備万端って感じのお姉さんがいたから(^o^)。B.B.ファンは結構いるのである。通りすがりのお客さんも、何か始まったな、とわらわらと集まってくるが、明らかに何が始まるのか分からずにただ座りこむ小学校低学年くらいの子供たちもチラホラ。これがきっかけでこの子たちがB.B.ファンになったりしたらスゴイことであるが、それはそれで人生誤っちゃいそうな気もする(^_^;)。 MCのお姉さんに紹介されて、まず、サックスのジミーさんという人が登場。「オレノサックス、キキタイカイ!」とカタコトの日本語。一応、その場にいたそれを聞いたB.B.のファンらしき二人連れが、「日本語喋ってほしくないなー」とか呟いている。気持ちは分かるが、日本でのショーなんだから、そこは致し方があるまい。 ジミーさんの紹介で、いよいよジェイク&エルウッドの登場。もちろん、姿も声もベルーシ&エイクロイドにソックリ、というわけにはいかないが、イメージは大事にしている印象。ベルーシは小柄って感じで太った印象はなかったし、ホンモノより声が甲高いのがちょっとだけ気にはなったけれど。 「エヴリバディ・ニード・サムバディ」を歌ったあと、黒人のメイベルさん(映画のアレサ・フランクリンに当たる)が登場、「シンク」を歌って、「バンド、ヤロウトオモウンダ」と主張するジミーさんを引き戻そうとする展開は映画そのまま。 4人揃って「スウィート・ホーム・シカゴ」、「監獄ロック」なんかを歌って、ショーは正味20分ほど。出張公演だから短いのは仕方がないか。その間、しげは、首はガクガク振るわ、日頃ショーや芝居で滅多に拍手なんかしないのに、手が腫れるんじゃないかってくらいにバッチバッチ叩きまくっているのである。……今朝方、あれだけグズってたのはなんでなんだよ(-_-;)。 今日のパフォーマンスは計3回。3回ともしげは見る気満々だったのだが、さすがに夕べの徹夜が響いて、体力が限界に来ている様子である。目の下にクマができていて、歩きながらよろけている。なんだか痛々しかったので、つい、 「……なんならあとの2回、ビデオに撮ってやろうか?」と水を向けたら、「ホント!? じゃあ、すぐに帰ってバッテリー充電しないと! 二階からも俯瞰で撮ってね!」と急に元気になりやがった(~_~;)。 ……ええ、ええ、夕方からもう一度私一人でキャナルまで出かけてバッチリ録画して来ましたとも。しげはその間、タカイビキである。ショーの流れ自体は同じだけれど、曲が「ソウルマン」など、少し入れ替わっていた。毎回微妙に変えているようで、確かにこりゃしげが通い詰めるのもムリはないのである。
アニメに関するイヤーンな感じのニュースがいくつか。 まずは東映アニメーションの4〜6月期の連結経常利益が、前年同期比で67%減の3億円弱になったというニュース。 原因はいろいろだけれど、まず、海外でのアニメの人気の低迷が一つ。『デジモン』『ドラゴンボール』の人気が下降ぎみで、昨年から北米で放送を始めたばかりの『キン肉マン�鏡ぁ戞慇仔�士星矢』も視聴率が振るわずに、放送終了とか。キャラクターグッズもあまり売れてないらしい。……そういう状況なのに、『ドラゴンボール』の映画化なんて実現するんだろうかね。 国内を見ても、テレビアニメの番組数が前年6本だったのが5本に減り、アテネ五輪関係の特番で放送中止の日も多く、劇場作品の興行成績もイマイチ、DVD販売も減少と、殆ど踏んだり蹴ったりである。 海外で日本アニメの評価が高い、と聞くと有頂天になる人も多いのだけれど、別に日本アニメが世界のスタンダードになったわけではない。文化の違う国で、何かが受け入れられるということは、そこに何らかの「情報の組み替え」が行われていることは確実なので、日本人が熱狂している部分とは全く別の部分に注目している可能性だって大なのである。 もちろん、『ドラゴンボール』などの「格闘」の面白さなどは万国共通とも言えようから、そういうところで受けてるんだろうとも思うけれど、でも、そういう一見普遍性を持った作品の中の、ディテールに垣間見える日本情緒のようなもの、それはやっぱりどうやったって伝わるもんじゃなかろうと思うんである。……あるいは「勘違い」して受け入れられてるとか。『ドラゴンボール』はヒットしても、『セーラームーン』は「ホモっぽい」(@_@)!という理由で拒否反応にあった、なんて話を聞くと、越え難い壁というものは存在するのだよなあと思ってしまうのだけれども。 東映アニメがオリジナルの劇場アニメを殆ど制作しなくなってから20年以上が経つ。本来、『スチームボーイ』だの『ハウル』だのといった作品は、東映アニメこそが製作してしかるべき作品だったはずだ。「世界」を意識した小銭稼ぎ(いやまあ小銭じゃないんだろうけれども)で、屋台骨が揺らいだんじゃ話にならない。劇場アニメが『ONE PIECE』『金色のガッシュベル!』だけというのは、あまりに寂しい。来年の春は『ドラえもん』もないことだし、「東映アニメフェア」を復活させるには絶好のチャンスなんだけど、今からじゃスケジュール的に間に合わないだろうなあ。東宝もだからこそ“安心して”『ドラえもん』を中断できたんだろうけれども、つまりは東映がそれだけ「ナメラレてる」ってことでもあるのだ。いい加減で、オリジナルの長編アニメを「制作しなきゃならない」時期が来てるんじゃないか。
もう一つのイヤーンなニュースは、前にも日記に書いたことのある、『新・宇宙戦艦ヤマト』のゴタゴタである。西崎義展プロデューサーと松本零士の著作権をめぐる和解は成立したものの、映画化権を有している東北新社との話し合いを、西崎氏は全く行っていなかったようだ。……いやね、先日「『ヤマト復活編』製作決定!」とか報道されたときには、その編の問題もてっきりクリアーされたものだと思っていたのである。でも、実際には問題が山積していて、東北新社としてはとても許諾できる状況ではない、というのが真相のようだ。 西崎氏の養子で、製作会社エナジオでエグゼクティブ・プロデューサーを務める西崎彰司氏は、「25億円の製作費を投じ、再来年夏に約400館で公開、テレビ放映もする。配給会社やテレビ局は未定だが、候補はいくつかあがっており、既に脚本は“名の通った人”に依頼している」と説明している。共同原作者の松本氏についても、彰司氏は「何らかの形で参加する」と話しているのだけれど、松本氏の方は「何も聞いてません」と、既に齟齬が生じている。 よく聞くと、彰司氏の言葉には、何一つ確定的なものがない。バブル期ならともかく、今時こんな『マネーの虎』の出場者以下の「景気がいいだけ」の話に乗ってくるスポンサーがいるのだろうか。 どうやら、またまた西崎氏の「ラッパ」だけが先に暴走しちゃった感が強いのだが、復活する前に沈没しそうな『新・ヤマト』、仮に作られたところで、たいして出来のいいものができるはずもないことはかつてのヤマトファンには、見えていると思うのである。「もう、やめようよ、西崎さん」というのがファンの一様の思いなのじゃないかと思うのだが、もしかしたら、本当に「『ヤマト』復活」を望んでいる隠れキリシタンみたいな人々も「かなりの数」、存在しているのだろうか? ……思い出は思い出として取っておこう、っていう「節度」も、人生には必要だと思いますよ、いや、ホント。
2003年07月24日(木) 他に売れてるものがあるからいいじゃないか/『コータローまかりとおる!L』6巻(蛭田達也)/『灰色の乙女たち』1巻(加藤理絵)ほか 2002年07月24日(水) ウソから出たアホウ/『追悼の達人』(嵐山光三郎)ほか 2001年07月24日(火) 目標達成!……って何が/『腐っても「文学」!?』(大月隆寛編)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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