天大門日記
S.Tendaimon

乙女の秘密にしておいてよ

最近新聞や雑誌を読んでいてドキリとさせられることが頻発しています。

ちょっと古い話ですが、3月16日の朝日新聞文化総合欄「耽美小説―女性のリード始まる」。
耽美小説とはもちろんBL小説のことです。
最近の官能小説(男性向け)のメジャー化に伴い、耽美小説が台頭してきたというコラム。
「美青年、美少年、中年おやじも含めて乱れる性愛描写の妄想爆発には正直ついていけないところもある。小説の新しい可能性を開くのかまーったく分からないが〜」などと、写真入りで紹介されていて、ギクッとしました。

さらに3月19日の同新聞夕刊バーチャルアイランドコーナー「男もすなる『やおい』」
最近のアニメ界で目立つ女性同士の友情もの、例「マリみて」に見る男性ファンの動向の話。
なんですが、その文の中に。
「アニメ・マンガファンの女性には、以前から、原作の男性同士の友情を恋愛に読み替え、自分の性的欲望を仮託する『やおい』という楽しみ方があります。」という文があって、あまりの赤裸々さに呆然。

そして、先週世間を騒がせた件の週刊文春のヨコモレ通信では『恋する英単語』を紹介。
『恋単』とはつまり、やば気なセリフも英語で覚えようというアバンギャルドなやおい系女子対象英単語帳のことです。
「英語教育史始まって以来!?下ネタだらけの単語帳」などと、見出しが躍っています。
そして、ハードコアでインモラルな内容で「君に初めて抱かれた夜、ぼくはうれし涙のflood(洪水)に溺れたよ」などと例文も具体的に紹介されていて身も蓋もない感じです。


どうですかね、これ。
全国誌でこうも立て続けにアンダーワールドを暴き立てられると居心地が悪くてキャーッと逃げ出したい気分ですよ。
それより、うっかり読んだ親が娘を不信な目で見出したらどうしてくれるんですか!?(だからといって、今更慌てる年齢でもないんですが)。
やおいが市民権を得つつあるということなんでしょうか?
いや、ダメでしょ。こういうものが市民権を得る社会って(現実の同性愛のことではありませんよ。やおいファンタジーのことです)。
公然の秘密でいいからアングラはアングラに留めていてほしいです。
アングラであるからこそ凝った魅力があるってもんです。
それとも無視できないほど膨れた世界ということなんでしょうか(膨れてるとは思いますけどね)。
それはそれでバンザーイとは言えない困った社会だと思うのですよ。



イワエモンさんが亡くなっていたなんて!…ご冥福をお祈りします。





2004年03月25日(木)

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