日々是無常。(直リンク禁止)
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2009年04月30日(木) 再就職先決めてきました。まだちょっと涙腺がゆるいですがありのままを書きます。

それは、去年の事。
一流企業を辞めて再就職先を探していた私は、その会社で面接をしましたが断られました。そして、今いる大学病院の門前薬局に勤めたのです。

しかし、常勤の仲間が私が入ってすぐに体調不良で辞め、常勤は私一人になってしまいました。法律上は薬剤師が1日に捌ける処方箋は40枚ですが、ここは1日160〜200枚来る処方箋を、ひどい時には3人で無理矢理捌いているのです。そら体調も壊れるってもんです。他例に漏れず私の鬱も悪化し、セロクエルの量が増えたりユーロジンが追加になったりしました。眠れなくなり、寝付いても夜中の3時に目が覚めてしまう…。こんなことがもう毎晩続いています。


私も今の職場を辞める決心をし、退職願は3月の頭に書きましたが5月末までいてくれと社長は譲りませんでした。挙げ句に私が鬱病だと知っていたら(最初に説明したにもかかわらず)雇わなかったとまで言われたのです。トドメは、なんなら裁判所に訴えてもいいとまで言われたことでした。
裁判までしてもいいというのに、人手不足だから5月までいろ…。あまりにも勝手です。
この職場にいて唯一の収穫は、大学病院ならではの濃い処方箋に慣れて、もうどんな処方箋を見ても驚かなくなった事くらいでしょうか。


こうして、私の就職活動は始まったのです。

最初は、友人のいる会社にコネを使わず外部から応募しましたが、面接で落とされました。社長の娘がヘルプで来て間に合っているので、積極的な募集では無かったらしいです。

次に紹介会社からスカウトのメールが来ましたが結局落とされたのはこの日記をずっと読んでくださってる方にはご承知のとおりです。

それからというもの、ホームページで募集されているところに応募しては『もう募集は打ち切った』と言われ続け(10社くらい…;;)、数社の薬剤師紹介会社を掛け持ちして面接にこぎつけても断られ続けました。『病弱な人は要らない』『精神科にかかっている人じゃ、ミスが心配』『パートで働く方がいいんじゃない?』こうしてことごとく不合格に終わっていきました。
特にパートで、と言われた時には、『正社員として』働いているという私の心のよりどころを打ち砕かれた気がして、プライドも傷付きましたが、「所詮、私はモノ狂い扱いしかされないのか…。」と絶望感に打ちひしがれました。

そんな中、唯一オファーをくれた会社は、私が精神科の事を話さなかった会社でした。紹介会社の方は、『おそらく、気付いた上でオファーをくれたから大丈夫。』と私を励ましてくれました。つい数日前に書いた日記です。

ですが、今日オファーをくれた社長は、過去の面接で私の病気を知っていて、今も治療は続いている事を知ってなお受け容れてくれたのです。
『私達が、精一杯緑川さんを守るから、緑川さんはあなたの持っている潜在能力のすべてを引き出して欲しい。あなたは素晴らしい物を持っている。』


私の欲しかった言葉が、職場が、やっと見付かった瞬間でした。



本当に、3月から始めて長かった。
でも、諦めないで良かった。
ココを、最後の就職先にしよう。


緑川 志信 |MAILHomePage

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