仲直り?,個人情報保護法反対イベント

O君は酒の飲み過ぎ,寝不足で体調が悪いと言う。
献身的看護を約束した私としては病人を追い出すわけにもいかず、とりあえず帰宅を許す。

朝シャンしながら考えた。
「ショコラ」のチョコレート屋としてはやっぱり慰謝料とか言ってはいけない。O君は正しい。
私たちは家同士の結婚とか泥沼離婚劇とかをやりたくなくて、今の生活を選んだ。

浮気はするもんだから発覚したら代償をもらって解決するしかない、という意見はある。
私はそれでは満足・納得できない。

だけど男の甲斐性というか覚悟と責任の程、誠意の表現をどうするのかは聞いてみたい。
お詫びの気持ちの表現が旅行やバッグなのか、言い値の慰謝料なのか、家と子供なのかは
私の価値ではなく、O君自身の価値なのだ。
「檸檬屋陣中見舞い金」というのはO君の身の丈にピッタリじゃないか。O君は正しい。
消費ではなく救済になるというのも贖罪としてふさわしい。

やっぱりO君はいい。でも私も彼だけに固執しないで誰かと浮気でもしてみようか。
「田中康夫は?」とO君。
「そうだね、今ならペログリ日記にも書かれないし」
「桜井さんが書いちゃえばいいんだよ」
「そうか!面白いね。でも性的興味は無いなあ」

個人情報保護法案の立案者との対決イベントにでかける。
詳細:http://www.zorro-me.com/2001-5/010511.html

この法律は私のようにHPを持っている人や、個人データ(名刺やアドレス帳も?)を
何らかの目的で集めている人も対象とされる可能性がある。
「業者を対象と考えている」と言うけど法律には書いてない。対象外とは言ってない。

取材される側がOKしないことは取材も公表もできなくなる。だからワイドショーとか雑誌は
大物芸能人の言いたいことだけしか扱わなくなる。今のワイドショーだって
大物芸能人の都合のいいことと小物芸能人のゴミネタしかやってないけど、
ますますつまらなくなっちゃう。政治家や官僚、警察やらのスキャンダルは封印される。

始めの目的とかけ離れて、私たちの個人情報を守る法律ではなく、
私たちを監視し黙らせる法律にすりかえられている。監視する側はやりたい放題だ。
この法律が通ったらますます息苦しく嘘ばっかりの一見清潔な社会になる。
「ショコラ」のチョコレート屋ができる前の村のようになる。もっと悲惨な嫌な社会に。

イベント終了後宮崎学さんを待って一緒に新宿「ロフトプラスワン」。
途中2回「仲直りしたんか?」と聞かれる。
「微妙です。問題先送りで。私ももっといろんな男の人を見てみようかと思います。」

昨日檸檬屋で会って宮崎さんに2つ質問した。
「女の浮気はどうしますか?」「別れる。それは別れるのに格好の理由だ」
「男の友情はずっと続くのに、何故女性とはすぐに壊れてしまうの?」「それはわからん」
学生時代から宮崎さんの友人である住枝さんは「俺に拮抗する女なんていないだろう」
と言っていたが、それはもう仰るとおりでございます。
2001年05月10日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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