島流しの刑,関西突破塾,大須演芸場

やっぱりO君はわかっていない。
「考える間は出てかなきゃいけないの?お金払うのに?」
「当たり前。お金のことは後、まずはどうするか考えるんでしょう」

Oは仕事で大島に日帰り出張とのこと。
「大島に泊まろうかな」
「どこでも好きなところに行って、ゆっくり考えて来て」

O君は、私の意地悪で島流しの刑になったと思ってるのか?
O君が引き起こしたことで私は苦しんでいて、迷う彼を見ているのはあまりにも辛い、
だから出てってほしい。そんなこともわからないのか。

私の方は関西突破塾で大阪千里中央。
ゲストは四代目工藤會上高組上高謙一組長とかたぎの玉田圭司氏。

すごく簡単に言うと上高さんは自衛隊員に350万円を盗まれ、「返せ」と言った。
玉田さんはたまたまパンを買いに来ていたところ事件に巻き込まれた。
それが裁判では、明白な証拠の数々にもかかわらず、
自衛隊員が盗んだのは3000円ということにされ、
二人は恐喝未遂容疑でそれぞれ実刑判決を喰らってしまった。
2審も控訴棄却、間もなく最高裁も棄却される見通し。恐らく再びの監獄生活が待っている。

裁判所は「ヤクザだから悪い」と、行為ではなく人を罰している。
一方警察、自衛隊、検察などは悪い行為をしても刑が軽減、或いは免除される。
そして悪いことをする「官」を国民から見えなくするのが「個人情報保護法」
というふうにつながる。

私もかつてはヤクザは怖い、悪い、カッコワルイと思っていた。
好きなヤクザ映画もあるけど、そんなのは幻想で実際は汚いだけの世界だろうと。

今はヤクザも悪いけど警察の方がもっと悪い、ヤクザも怖いけどキレた一般人のほうが
もっと怖い。ヤクザ映画の中にしかないと思っていたかっこ良さ、哀しみ、
美しさが実在していることを知っている。

上高さんの人格、若い玉田さんの気概と覚悟に触れて、
私もほんの少しだろうけど怒りを共有することができたと思う。

今日は宮崎学追っかけデーで名古屋の大須演芸場。
かなり古くてボロボロの小屋でびっくり。雰囲気はいいが子供が走り回って大騒ぎ。

テーマは「息苦しい『いま』を突破せよ!」という事で、
司会が闘う車いす議員さいとうまこと(名古屋市議会議員)、
トークメンバーが宮崎さん、植垣康博(居酒屋店主・著述家)、
清田友則(名古屋芸術大学講師)、海上宏美(演出家)。
全然知らない人たちだが話題はやはり「名古屋」。

宮崎さんは「私の本は名古屋では売れない。だからどうでもいいのです」とか
「自分は自分、人は人。私は何かメッセージを伝えたくて本を書いているのではない、
シノギとしてやっているのです」。
言葉のセンスという話も出たが、宮崎さんはセンス抜群、とくに人に何か質問されたときに
すぱっと答える切り返しが絶妙で、惚れ惚れしちゃう。

2次会に参加するか考えたが帰京。宮崎さんはこれからまた東京で打ち合わせとか。
ホントすごい人だ。
2001年05月12日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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