ハローワーク,弁護士M,オゴウチ家

一人になってまた泣く。目が一重瞼になって赤く腫れ上がっている。その顔でハローワーク。
待合室でも涙が止まらない。職安でボロボロ泣いている女…すごい図だ。

待ち時間が長いなと思ったら、さくら銀行が三井住友銀行になったため、
「失業手当入金口座変更の手続きをしろ」と言われて炎天下を池袋支店へ。

口座を作った支店へ行けといわれて「勘弁してよ」と銀行員に八つ当たり。
勝手に合併しておいてなんで顧客を走り回らせるんだ?!

確認印を無理矢理もらってまたハローワークへ。そこでも口座を作った支店でと言うので
「池袋店でも確かに証明できるって言ってました。
遠くの支店へ行くお金も時間もありません」と本当に泣きはらした顔で泣き落とし。

帰ってメールを書いている途中、突然心臓が激しく痛む。死ぬかと思った。
5分程のた打ち回って落ち着く。

大学時代ゼミが一緒だったSのお父様が亡くなった。
Aちゃんから「お葬式行く?お香典は?」と電話。「行かない、何もしない。ごめんね」
私は直接お付き合いのあった人、深い悲しみを感じた人の葬式しか参列しない主義。
Sには会った時にお悔やみを言おう。

メールを読んだ弁護士Mから電話。
彼女も男性との別れで著しく体調を崩したので心配してくれる。
「食べてる?寝てる?」
「全然」
「泊まりに来れば?猫がいるけど」
「無理だと思う。ありがとう」
「新座に帰らないの」
「明日行く。沖縄から帰ったらたぶん新座に引越す。」
「沖縄行くの?誰と?いつ行くの?」
「一人、土曜日から」
「えー、今一人旅はきつすぎるんじゃない?」
「しかもO君と行ったところ。同じ宿」
「うわー、それは止めた方がいいよ。キャンセルしなよ」
「沖縄に癒してもらうの。一緒に行こうよ」
「無理だよー」
「残念。ところで、私は手切れ金は請求できるの?恐喝になる?」
「できるよ。でも真理ちゃんがそんなこと言うの意外」
「お金が欲しいんじゃなくて、気持ち。彼の価値を見たいの」
「O君が『僕は一銭も払わない』て言ったら?」
「彼の価値=0円てことだよ」

話していたらお腹が空いてきた。オゴウチ君の家でカレー&ワイン。美味しい。

今朝までの話をする。O君の情けない話を聞く。
オゴウチ夫妻はO君の友達なので、心配していた。
「彼は変わってしまった。でも自分で気付くしかない」

私のせいで変わってしまったのか、私はどうするべきだったのか。
意味ない。そんなこと考えるのは止めよう。
私は思いっきり愛した。後悔することは何もない。
2001年06月26日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

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