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2003年08月29日(金) ■
第176話「L・Ms / PHASE.27 『BELOVED #20』」

なんだか、無償に文章が書きたくなったので、こんな時間に更新します。




約1ヶ月振りのLaugh・Makersの続きです。




ちょっと暗いかも知れませんが、見ていただければ幸いです。




では、どうぞ・・・。












前回の『Laugh・Makers』→PHASE.26 『BELOVED #19 Snow Scape−�◆檗�






Laugh・Makers/PHASE.27 『BELOVED #20』


<Snow Scape��>





−1−




突然のマイからのメールは、少なからず俺を動揺させた。




メールの内容は、特に当たり障りの無い世間話のような物だった。




しかし、俺にとってカナの横で、マイとメールをすると言う行為自体が、




何だか後ろめたい物のような気がしてならなかった。




「誰から?」




俺の動揺を見透かしたかのように、カナが質問を投げかける。




「学校の友達や。」




と平静を装ってカナに返事をした。




しかし、自分でも何処か不自然な気がしてならなかった。




「別にやましいことは何もしていない。」




と、自分に言い聞かせていた。




何故か動揺している自分がバカらしく思えた。




「ただ友達とメールをしている。それだけのことだ。」




そう思うことが、自分自身を正当化する一つの材料であったのかも知れない。








−2−




しばらくの間、メールは続いた。




カナは、何食わぬ顔をして、流れる景色を窓から眺めている。




マイへの返信に、俺は




「今日、日帰りでスノボーに行くねん。」




と送った。




何故そんなメールを送ることになったかは、覚えていない。









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俺のメールを打つ指が止まる。




「カナさんは、俺と一緒にスノボーに行ってるんです!!」





とは、口が裂けても言えなかった。




「へぇ・・・そうなんやぁ・・・。」




と、当たり障りの無い文章を返信している自分に、何故か虚しさを覚えた。




その後のメールは、なんらかの理由を付けて無理矢理終わらせたように記憶している。




「ん?どうしたん?」




そう言って微笑むカナの顔を、真っ直ぐ見ることが出来なかった・・・。








−3−





バスは走り続けていた。




夜の闇の中を。




横で静かに寝息を立てるカナの横顔を見つめて、俺は少し幸せを噛み締めていた。




「それだけのことで、幸せを感じられるなんておめでたい奴だ。」




と、自分でも思う。




でもあの時の俺にとって、それが何よりも変え難い、幸せに他ならなかった。




先程のメールのことなんて、すっかり忘れてしまっていた。




否、自分から忘れようとして、頭の中から消していた。






そんな時バスが、トンネルの中に入った。




消灯されているバスの中が、より一層暗くなる。




暗闇の中で、ただぼんやりとバスの天井を見上げた。




何も見えず、ただバスのエンジン音だけが響く。




そして、バスがトンネルを抜けたその先には、一面の雪景色が広がっていた。




その幻想的な景色に、俺は酔いしれ、そして感動した。




期待と若干の不安で高まる胸を押さえ、俺は仮眠を取るため、静かに目を閉じた・・・。













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