LOVE ME

2001年01月11日(木)  同じ気持ち


ふと、ショーウインドウの前で足が止まった。
まるで引き寄せられるみたいだった。
飾られていたのはペアのシルバーペンダント。

かつてペアでつけていたペンダント。
今でも彼は持ってるだろうか。

夜の電話は頼まれていたノートの催促。
荒げる声の裏側は、怒りではなくきっと焦り。

その言い分に私は思わず腹を立てた。
けれど、つき返すことなどできなかった。
彼の気持ちは痛いほどによくわかる。

信用できないわけじゃなくて
心配でたまらなくなってしまう。
その人を責めたいわけじゃなくて
誰かのせいにしたくなる。

私だって同じ思いを抱えたことがあるというのに。


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