もういちどバチカン市国に足を運ぶ。 この前ほどではないけれど、いいお天気。 まるで写真でも見ているような 現実感のない世界。
くだらない話で笑いあいながら おだやかな広場をゆっくりと横切っていく。 哀しいくらいおだやかな午後。
トラットリアでローマ最後のディナーを取る。 ワインを飲みながらの楽しい時間。
部屋に戻ってしばらくたって、ノックの音。 ドアを開けると見覚えのある例の彼。
もうひとりの男のコにまとわりつかれる友達。 そして、当然のように私の隣りには彼がいる。
ローマ最終日の夜、 彼らは朝まで私たちの部屋にいた。
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