はじめて会ったあの日。雑踏の中のキミはまだ学生の空気をまとっていた。やわらかい関西の言葉が心地よくてタイミングをはかってキミの隣に場所を移した。いつのまにか、キミのことだけを見てた。わざと同じ電車で帰ったのにキミは立ったまま気持ちよさそうに眠ってしまってわたしはそっとキミのことを抱き寄せた。あれから1ヶ月。残っているのは左腕の感覚と何通かのメール。ねえ。キミに会いたいよ。ねえ。キミのこと、もっともっと知りたいよ。