抜けるような青空。目の前にそびえる緑の山。きらきらと輝く湖。一緒に見た景色を思い出した。頬に感じた風を思い出した。もう何ヶ月も前のできごと。あれからわたしは何か変わったのだろうか。少しは前進できているのだろうか。彼のことを引きずっているわけではない。彼のことを責めたいという気持ちもない。わたしにとってはもう単なる「過去」になった。感傷にひたっている時間なんてない。わたしにだってしあわせになる権利がある。