独り言をつらつらと
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とつぜん。→→→2002年02月16日(土)
その人はサラリーマンなのに、どこかひとり異彩を放っていた。
コンビニで逢った時も、本当は気づいていたんだ。
もしかしたら、声をかけられるのを待っていたのかもしれない。


『あ、ねぇねぇ、君そこのレストランで働いてるよね?』
『えっ、あ、はい。あっ、お客さんで来てくれてますよね?ありがとうございます。』
『覚えててくれたん?何、今帰りなの?』
『はい。今バイト終わったんで…。』
『そうなんじゃ。わしもそこで働いとるんよ。』
『あ、そうなんですか?そこの会社って、ついこないだできたんですよね。』
『そうそう、これから家帰るの?』
『はい。あの・・・東京の人じゃないですよね?』
『ん?あ、そう!何でわかったん?』
『いや、なんか言葉が違うなぁって思って。私も東京じゃないんで。』
『仕事場では標準語なんだけどね。キミはあれ?学生さん?』
『はい。夜間の学校に行ってるんです。』
『そうなん?!え?で、昼は働いてるんじゃ?!すごいえらいなぁ。』
『いやいや、そんなことないですよ〜。お仕事は終わったんですか?』
『うんまぁもうすぐ終わるって感じかな。今日は学校?』
『今日はお休みなんで、夜ご飯買って帰ろうかなって。』
『自炊してるん?』
『えぇ、まぁ…一応一人暮らしなんで…。』
『うっそ!まじで?』
『いやいや・・・』
『まじで〜?そっか。ホンマにえらいよ。』
『いやいや、そんなに誉めないでください・・・あっケータイなってますよ。』
『あホンマじゃ。引きとめてごめんね。またご飯食べに行くわ。』
『はい。待ってますんで。それじゃ』


その時はただ「スーツ姿のお客さんにバイトの帰りに会った」ってぐらいしか気にしてなかった。
でも次の日も、その次の日もあの人はご飯を食べに来てくれた。


『いらっしゃいませーあっ・・・ども。』
『おっ・・・こんちわっ。』

同僚らしき人たちと来ていたのでその時はそんなに長い話はしなかったけど、
何度か目が合ったときには、にこっと返してくれた。私は軽く会釈した。
コーヒーを持っていくと、周りの人と煙草を吸って何か難しい話をしていた。
その人も真剣な面持ちで書類を片手に話していた。

しばらくして何人か席を立ち、その人も帰ろうとしていたので私は片付けの用意をした。
おぼんを持ってこようとしたら、その人か私の元へ駆け寄ってきた。
そしてポッケから小さなメタリックケースを取り出した。

『ごちそうさまっ』
『どうもありがとうございますっ・・・あ、あたしが作ってるんじゃないんですけど(笑)』
『あーそっか!ふははっ。今日は夜、学校?』
『いや、今日はお休みです。』
『そっか・・・これ、ワシの名刺。良かったら、バイト終わりに電話くれる?』
『えっ!あ、はいっ、な・・・んで?』
『あ〜のぉ・・・まぁいいじゃないっ。後で電話してっ。』
『はいっ、あ、あの、あ、ありがとうございましたっ』
『じゃあ待ってるけぇ。』



周りのウエイトレスにニヤニヤされ、小突かれながら
会社のマークの入ったその名刺を見た。

『あ、あの人、新藤さんって言うんだ・・・。』












(えー以上妄想タイムでしたっ。

うちのバイトしてるホテルの近くに大っきな会社hpが移ってきまして。
「じゃあ今以上にサラリーマンがご飯食べに来るなぁ。
コンピューター関係なんだからかっこええ人とか来ないんかなぁ・・・♪」
で連想されまして、

コンピューター系の会社→パソコンとサラリーマン→スーツに眼鏡→ヴォイスの新藤晴一
うーんなんてむりやり。

ま、実際新藤さんはご飯食べた後にコーヒー飲む程のんびりしない人なんですけどっ。
・・・こんなこと、あったらええなぁ。)

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