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今更ながら四国R-14→→→2003年04月27日(日) 妹と母が先々週、私のアパートに泊まりに来た。 私は去年、ポルノグラフィティのライブの為に札幌へ旅に出たときに ポルノのメンバーがはまっているということで 昔PUFFYの番組に出ているタレントが北海道で人気だという事で出逢った 『水曜どうでしょう』という番組の事、 そこに出てくるミスターや大泉洋の事、番組で色々な場所へ旅に出るという事、 身内ネタやスタッフがタレントを貶しまくるというなんとも馬鹿馬鹿しい、 でも素晴らしくおもしろいという事、 そのすべてに私は魅力を感じ一気に好きになりグッズを買い番組を見たという事。 北海道で出逢った事すべてを、 私は札幌から帰った次の週、父の法事で鹿児島に帰ったとき、妹に話した。 妹も私に感化され、今ではすっかりはまっている。 せっかく私の家に遊びに来る、いい機会だ。 鹿児島ではもちろん『水曜どうでしょう』は放送されていない。 しかし番組の企画で何度も九州には訪れている。 私の家族は旅が好きだった。 『水曜どうでしょう』で出てくる九州の風景は見た事のある風景ばかりだ。 妹はタレントを見たいと思ってみているのだから楽しいだろうが 母はタレントに興味はなかろう。 だが、自分の知っている風景には興味を持ってくれるだろう。 私は同じくライブに一緒に行ったサヤに連絡を取り、 札幌に住むリルリルから毎回送ってもらっているビデオを借り、 妹や母に見せようと思った。 サヤから借りた4本のビデオには 【水曜どうでしょうドラマ 四国R-14】も入っていた。 私は1度、この【四国R-14】はサヤと、そしてもう一人、 私達二人に感化されすっかり『水曜どうでしょう』にハマった友人、あもと見た。 どうでしょうのファンの間では「恐ろしい」「怖すぎる」との噂があるドラマだ。 実際に『水曜どうでしょう』の四国のロケで起こった怪奇現象を元に、 カメラマンである嬉野ディレクターが脚本を書き、 もう一人のディレクター、藤村ディレクターが監督をしたものだ。 内容は口には出してはいないが まさに『水曜どうでしょう』のような番組内で起きた怪奇現象を ディレクターが原因を究明しようとするドラマだ。 ドラマの中では本当に四国ロケで起こった事や実際の人物、 もちろんフィクションである部分もあるが、 私はどこからが本当の事が、どこからがフィクションなのか…。 このドラマのエンディングを見たとき、 私は友人が横にいるにもかかわらず、号泣していた。 恐いから泣いていたのではなく、 この脚本を書いた嬉野ディレクターの伝えたかった事、考えていた事、 あの怪奇現象の意味、 その他もろもろすべてが私の中でリンクされて伝わってきたのだ。 嬉野ディレクターの奥さんが言った言葉がある。 それが番組のサイトにも書かれてあった。 「とっても大切な人が死んじゃったとするじゃない。 どんな時、一番悲しいかわかる? その人が死んじゃった時じゃないの…。その人に、会いたいなぁって思った時。 会ってお話を聞いてもらいたいって思った時、 あぁ、もうあの人はいないんだって思って悲しくなるの。」 このドラマ【四国R-14】は、母と妹に見せたいと思った。 母は父が亡くなってから、その悲しさを紛らわす為に毎晩酒の力に頼っている。 その事を注意すると『お前らにはわかるもんか』と言われてしまう。 いい事だとは思わない。酒ばかり呑み延々と悲しみ続ける母。 このドラマを見て、悲しいと思う気持ちを打ち消そうと思うのをやめた。 ドラマで大沼くんは亡くなって、でも上島さんや藤木さんに逢いに来てくれた。 また一緒に番組作ろうよ、また一緒に旅に出ようよと 大沼くんは霊になって出てきてくれた。 上島さんや藤木さんは大沼くんが亡くなった事を思いだしてくれた。 大沼くんは、自分のいた存在が消えぬようにと出てきたのだ。 最近良く夢をみるのです。 場所はどこだか分からないけど、 小さい頃の私と、妹と、ばあちゃんと3人でご飯を食べながらテレビを見ている夢や 父ちゃんの後ろに乗せてもらって、大きなヘルメットをかぶってナナハンで走っている夢を。 夢枕に立つという言葉があるように ばあちゃんと父ちゃんが自分たちの存在を忘れないようにと 現れてきてくれているんだと思う。 それは大沼くんのように、現実の世界に、普段の生活において現れてはくれないが 【永遠に逢えない、悲しい。】ではなく、 【永遠に逢えないけど、絶対に忘れない。】と願っておけば 残念ながらもう夢でしか逢えないが、 ばあちゃんや父ちゃんは出てきてくれる。現にそうだもの。 逢いたいと延々と嘆くより、 居たという存在を忘れないように、絶対逢えると念じておけば、 向こう側から出てきてくれると思う。 母はこのビデオを見た後、 母と妹はどう感じてくれたかは分からないが、 私はこのドラマを見せられてよかったと思う。 二人の心の中に、こういう受け方もあるという感覚を覚えててもらいたい。 ドラマのエンディングに流れた文章がある。 【ぼくの奥さんが、こんな事を言いました。 『霊はね… 会いたがってる人がいるから 会いにくるの…』 それを聞いて僕は 幽霊とか怖くなくなりました。 だって大泉くんが本当に死んじゃって 会いに来てくれたら うれしいに決まってるもの。 そんなことを思いながら ぼくは この物語を書いていました。 嬉野雅道】 一言で言えば、本当に妙なドラマだっただろう。 つじつまのあわない部分もあっただろうけど、 それでも私にとっては、 嬉野さんが、『水曜どうでしょう』に関わる全員が伝えたい事、というのが 十分に伝わってきた物語でした。 |
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