妄想更新日記
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2005年09月30日(金) 重い話です

今回はとっても重たい話なので御覧になる方は注意して下さい。

内容は障害児についてです。

障害を持ってる方、その親御さんも含め辛い話かも知れませんので、そのような方は今日の日記は見るのをお勧めできません。またお会いしましょう。



そうでなく「よんでもいいな」と思われる方だけスクロールプリーズ。




決して読んでから文句はいいっこなしですよ。




























大丈夫ですね?引き返すなら今ですよ?





















ではどうぞ。





















「高機能自閉症」って御存知ですか?「アスペルガー症候群」って?

これらは私もまだ不勉強でおおきな事はいえないので皆様がネット等でもいいので勉強為さってくれると嬉しいのですが、障害のひとつです。

ただし、普通の障害とは違い、一見普通の人です。知能も高く別段変な所もありません。
(人によっては他の障害と合併してる場合もあるしひとりひとり全く違うパターンの障害なので『これ』と代表できる症例がいいきれないのが特徴。『おおまかに(?)』の枠はあります。)

「変な所がない」事はないですね...。ちょっと「変わってる」のです。

以下サイト参照
http://www.autism.jp/l-00.htm

で、今回はそのアスペルガーの子によって学童にまきおこされているドタバタを書きます。

Aくんはまえから変わった子で学童では問題児でした。よく友達とトラブルをおこすし、やらなきゃいけない事はやらないし上級生にとっては「やらなきゃいけない事をサボるいかん奴」下級生にとっては「なんか突然喧嘩をしかけてくる怖いおにいちゃん」指導員もほとほとこまっていました。

そのAくんはアスペルガー(以下アスペ)だと1年前に診断されました(今4年生)親は学校に色々対応を求め学校側も授業放棄して徘徊しまくるAくん、なのに言ってる事はまとも。これは親の躾がいけないかと思ってた所の診断でなるほどと納得。できる限りの援助をしてきました。

が親は担任に許可も取らずずかずか教室に入り込み「あんたがウチの子いじめたの?」とどなりこんだり、担任のセンセイを授業参観後の懇談会でつるしあげ「こんな対応をされてウチの子は傷ついています!とつめより担任なかばで神経を病んで転勤。すごい量のFAXをおくりつけるなど、障害児を告知されパニック状態としてもちょっとひどいなぁと周りは思っていましたが、あまりの勢いに巻き込まれるのがこわく誰もなにもいわない状態。

子供と言えば遊びに割り込んでルール無視で自分本意にすすまないからとパニック。学童の同級生の名前を「〜君〜!」といきなり教室にやってきて呼んで明るくふざける。よばれた子の恥ずかしい気持ちはわからない。(相手の意思を汲み取るというのができない障害の特徴)
果ては6年の学童の上級生にその子の担任とAくんの担任ともども彼を囲んで「徘徊してもどってこなかったら連れてきてやってくれないか...」と頼む始末。どうにもこうにもな状態で学校もこまっていました。


ところが先日おふざけで4〜6年がプロレスごっこをしたからといって「虐められた!」と夏休みのおでかけ前に夫婦でAくんの親が怒鳴り込んできました。100歩譲ってわが子はじめおふざけに参加した子のみを正座させるならともかく全員を指導員の許可も学童の許可も無く正座させお説教をはじめたのです。

プロレス(?)ごっこの時は1メートルも離れて無い所に指導員がいて(信頼できるおばあちゃん指導員)みてたけど全然じゃれあいの域をでてなかったから注意もして無い。そんな程度で....。


でも私は「いじめ」と感じた時点でいじめは成立すると思ってるのでそこはあやまってもいいんですが...

私達は怒れました。だいたい本当にAクンは障害なの?親の躾がわるいんじゃないの?まずアスペについて調べ始めました。

その間に指導員は彼の母親と話をするも、その場は明るくおさめたのに後から3まいもの指導員批判「こどもにちゃんと注意できない指導力のナイ指導員」と高学年の親への批判「いじめがある事もしらないわが子の事も把握して無い程度の親」がつらつらとかかれてあり、過去嫌な事をされた子供の名前もあがっていました。

「ちゃんと話をしたのにこんな事ををいわれる筋合いはない!」
指導員は怒り、ショックをかくせません。

私達も怒れました。

でもAくんがアスペなのは本当のようです。とある親のネットワークから、かかりつけの病院が信頼できるところだと言う事もしりました。


そうなるとAクンの行動は仕方が無い、アスペの子をもっと理解してその子にあった指導をしていこうと言う話になります。

でも他の親は納得しません

「もともとうちの学童に障害児はいれない決まりになっている。(父母の出資と少しの国の補助だけで経営をまかなっているので、とても障害児に補助をつける体制がとれない)彼を受け入れたら今まで断ってきた人たちに筋がとおらない」

「障害児だからって虐められてるっていうけど私達下級生の子だって彼に相当いじめられてるよ。待ち伏せされてお腹叩かれたり、塗れタオルで顔叩かれたりバットで頭なぐられたり...。そんなおふざけ程度で自分はどなりこんでおいてうちの子のイジメは認めないってどう!?」


と辞めさせよう派も多数。


そんなところに保健の先生をやってる親がいいました。

「私は親もアスペだと思うの....」


.....八方ふさがりです。コミュニケートが上手く行かない、妄想を本当の事だと思い込んでしまう、被害者意識が高い...これらはこの病気の特徴です。


彼女に理解してもらうのは難しいでしょう。本来ならたよりになるハズのおとうさんまで一緒に怒鳴り込んでいるようでは....滅多に学童にこない人なのでどこまで話をわかってもらえるやら。


結果私達はいつ災害のように彼等がなにかしてくるかおびえなくてはならない、(彼等にはそれをやるなりの理由があり、私達がわるいと思ってる)Aくんのイジメはみとめられないからなおらない、障害だから彼にあわせて体制のない中保育をしていかなくてはならない。


でも「私達はこどもの事もろくに把握して無い親」なので障害を保護者会でカミングアウトする気はないらしい。でも指導員には保護してほしい。

さっぱり筋がとおりません。でもそれが当たり前なのです。もし、障害なら!



私は仕事柄も役に立つので勉強していますが普通は学びたくも無いと思います。

今は膠着状態で裏からそこの病院へ相談しに行く手はずになっています。



....どうですか?ここまで読んで、どう思いましたか?

Aくん親子に腹がたちませんでしたか?
ちょっと気の毒におもいましたか?


私もそう思いました。
「なんだよ!弱いもの勝ちかよ!」と思いました。
「でも病気じゃしょうがないし、向こうは筋通ってないけど、これで学童やめてアイツどうするんだろう...その方が怖いかも(可哀想かも)」

みんなは「相手にならないのが一番!」
「こどもにもいっておきなよ?いつ何時なにされるかわからないんだから」
「Aクンは病気でしょうがなくても親は取りあえずマトモじゃ無いんだから」
「何してても言い掛かりつけられるから近寄らないでといっておきな」


そう言われました。



でも私、できないんですよ。

旦那は猛反対です。


なぜならうちの長男はAクンの事かわいがってるのです。

こまったやつだなとは思ってるみたいです。

でも言い方一つで自分の言う事は聞くんだそうです。

私もAくんが「兄ちゃん、兄ちゃんは!?」とチビだけ学童に行くと聞いてくる姿をみてますし班をきめる時も御指名。学童全員が「兄ちゃんはAくんにやさしい」「Aくんも兄チャンがすきで言う事をきく」と一致の意見。

Aクンとおなじ学校の子は誰もちかよらないので一緒にあそんであげたり、兄ちゃんがあそんであげるとみんなも一緒に仕方なくいれてあげるのでAくんはうれしいのです。

兄ちゃんも他の子と遊びたい時はひとりぼっちになってもつまらなくならないよう例えば野球なら「自主トレメニュー」とか考えて紙にかいて渡します。

もともと集団にあわせるのが苦痛な障害(でも人は大好き)なので一人の安定した時間を好みます。兄ちゃんの方法は知ってかしらずか大正解なのです。

それを「やったよ!」と笑顔で報告するAクンの頭をなでてあげて「すごいぞ!今度はもっと頑張れ!」と言うのが兄ちゃんの仕事です。


それで上手くいってるのです。パニック起こしたら階下に連れて行って別の話をして落ち着いたら二階につれていくのです。

それで下級生は時々虐められて嫌な思いして他の上級生にめちゃくちゃ叱られて兄ちゃんや指導員にフォローされて時々は上級生にももみっくちゃにされ、どうにかこうにか本人はやってきてるのです。

なのに親は多くを求めて今にも学童は嵐寸前です。


今度なにかトラブルおこっていいがかりつけられたら中に絶対兄ちゃんは入ってるでしょう。だって一番かかわりがおおいんだから。


そして親に怒られてる兄ちゃんをみてAくんは兄ちゃんの心を察してかばったりはしないのです。だって、そこらへんがわからないのだから。

そんな風にどなりこまれてもAクンはAくん、親は親と割り切って付き合ってる息子をみると「もういいからかまわないでおきなよ!あんた他に友達もいるんだから面倒見てやる事ないんだよ!」
と言う気持ちも
「せっかく育ってるこういう気持ちをこんな形で親が暴力的にこわしていいの!?」
という思いと複雑でずっと悩んでいます。

このままなにも、もう、おきなければいいけどと願うばかりです。








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