MOVE愛の日記...なべ☆

 

 

働きたい人 - 2001年10月18日(木)

昨日の朝方、スリランカ人の若い男がやってきた。
モゴモゴ言うばかりで困ったけど
ジェスチャーで「紙とペン」を要求していることがわかった。
どうやら声を出すことに障害をもっているみたい。
つたない英語をサラサラと紙に書く。
「ここで仕事がしたい。」
でも、コミュニケーションがとれないと仕事にならないし
僕は断るんだけど、彼は食い下がる。

1ヶ月だけ、1ヶ月だけ。
金がなくてとてもハングリー。
奥さんに事故の時の保険金を持ち逃げされちゃって。

すごーく彼はねばったけど最終的にやっぱり断った。

うちみたいなちっぽけな店に乗り込んでくるくらい
彼はせっぱつまっていたのだろうし
その積極性は認めるけど
彼を雇うことの有用性が認められない限り雇うわけにはいかない。
たぶんどこへ行っても断られたんだろうし、
これからも断られ続けるんだろうな。

弱きは淘汰されるべき、という意見に僕は賛成なんだけど
どうしても同情はしてしまう。
全ての人が等しく幸せに、というのはどうしてもムリだし。
彼がこの先うまく行くことを望んでいるけど
具体的に僕が何か支援する、支援できるわけでもないし。
誰かのためにどれだけの量、どれだけの思い入れで
何かをする、その度合いを決める条件ってなんなのだろう。



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