昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年04月12日(火) 水玉の傘、水色の長靴

 目を覚まして、ハッと時計を見たら7時40分。ああ寝坊。よせばいいのに意地になってお弁当を作りはじめたため、すっかり時間をとられて朝ご飯を簡略化した。おかげでお腹が空いて空いて空きまくって、午前中はほとんど死に体となる。腹が減っては戦どころか仕事もできぬ。

 今日は一日中、雨。目をこらさないと見えないような細かい細かい雨が降る。おまけに吐く息が白くにごるほど寒く、夜は辛抱たまらずストーブをつけた。
 雨なのでバスで帰る。停留所でバスを待っていたら、腰のまがったおばあさんが、「すんませんけどこの傘を広げてもらえませんやろか、ワタシ手が痛うてねえ、力がはいりませんのどす」と言って近づいてきた。もちろん協力する。おばあさんは、「いや、えらいすんまへんなあ、お気の毒さんどした」と、傘をさして帰って行った。
 あのおばあさんはもしかして京都出身の人だろうか。私の父方の祖母とおんなじような喋り方だった。祖母は京都市内のど真ん中に生まれ育った生粋の京都人で、気位が高くちょっと意地悪で冷たい感じのする人だった、でも私は好きだったなあ、本をたくさん買ってくれたし、寄席にもよく連れていってくれたしな…、などとつらつら思い返しているうち、またザワザワと寂しさが押し寄せてきて、参った。

 バスに乗る前に、第3ビルの古書街で古本を買った。寿岳文章としづ夫妻の共著「樫と菩提樹」。箱入り。400円。『某月某日』ではじまる日記ふうの随筆で、ふたりの文章がかわるがわる載っている。冒頭には仲の良さそうなツーショット写真あり。

 夜。ストーブの前で丸まってうたた寝。連日のうたた寝せいか、ここのところの寒暖の差の激しさゆえか、信じられないことに喉が痛く、身体の節々がダルい。もう手遅れ、という気もするが、うがいをして、毛布にくるまって就寝。治りが早やからんことを。アーメン。

・購入物:寿岳文章・しづ「樫と菩提樹」(白凰社) 古書

・朝食:バナナ、牛乳
 昼食:お弁当(ほうれん草のからし和え、蒸しジャガイモ、焼いたハム、ごはん)
 夕食:豚肉の九条ネギ巻き(レモン醤油をかける)、カリフラワーのサラダ、トマトとシソのサラダ、豆腐と揚げのみそ汁、水菜の漬物、ごはん、麦酒


フクダ |MAIL

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