昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2006年03月05日(日) どうでもいい人

3月になった。気分は泥濘の世界を低空飛行中。泥にまみれたボロ雑巾。
先日ついに、もうこのまま生きてても仕方がない、などと思ってしまった。こんな情けないへなちょこなところまで考えが行き着いたのは生まれてはじめて。初体験をすませていないことがまだあったとは驚きである。

3月1日から5日までのことを、思いつくままダラダラと。

買った本。
小嶋さちほ『竜宮歳時記 どんとの愛した沖縄』(角川文庫)。
町田康と著者の対談つき。小嶋さちほは元ZELDAのメンバー。
高校の時、友人がバンドでZELDAのカバーをやっていて、誘われてライブを観に行ったらおそろしくヘタクソで(禅問答のようだった)、聞いているうちに頭がどうしようもなく痛くなったことを思い出した。一緒に行った当時のボーイフレンドは、トイレで嘔吐していた。あれはまさに殺人バンドであった。ボーカルを担当していた友人はオーストラリア人と結婚して現地に住み、毎年コアラの年賀状を送りつけてくるが、あれはもうそろそろ止めてほしい、飽きたから。彼女は自分が昔、ヘタクソなZELDAをやっていたことを、いまでも思い出すことがあるだろうか。

借りた本(図書館で)。
入江昭『歴史を学ぶということ』、野崎歓『五感で味わうフランス文学』、マクラウド『冬の犬』。

借りた本(友人から)。
パステルナーク詩集『初期1912-1914 あるいは処女詩集から』『19147年夏 わが妹人生』『1914−1916 バリエール越え』。
パステルナーク、素晴らしい。

聴いている音楽。
ANA.JORGE『ao vivo』。セウ・ジョルジが、なんか正体がよくわからない、でも声が太くて歌の上手い女と行ったライブを録音したもの。セウ・ジョルジはとにかくかっこよくて、聴いていると気絶しそう。こんないい男が実在していいもんだろうか。
あと、nublaというスペインの女性ボーカルと、エチオピア色の濃い、ジム・ジャームッシュ新作のサントラ『broken flowers』をよく聴いている。

作った料理(思い出せたものだけ)。
ジャガイモのチーズ焼。ジャガイモと玉ねぎを炒めて、チーズとパン粉をのせてオーブンで焼いただけ。チーズトロトロでとても美味しい。
ばら寿司。ひな祭りの日に。余った寿司は、翌日レンジでチン(これ、もう死語なの?)して蒸し寿司に。アツアツのばら寿司は、とても美味しい。
かぼちゃ、玉ねぎ、ささみシソ巻き、タラの芽を天ぷらに。
千切り大根の旨煮。千切り大根に、鶏ミンチと厚揚げ、人参、椎茸をいれて煮ただけ。
鯖の甘酢あんかけ。鯖を揚げすぎて、ちょっと失敗。

買った洋服。
spick&spanで、ベージュの麻ジャケットを。
プランテーションで、カーキのパンツを。
悲しい気分にまかせて、衝動買い。

日曜日は、天王寺動物園に行った。
ペンギンは、よちよち歩きながらいつも斜め上をながめていて、上昇志向だと思った。
ライオンは餌の時間になっても食事にありつけなくて、癇癪をおこしてガオーと3回ほどほえていた。
カバはシャイで、水の下にもぐったままでてこなかった。観光中の中国人はカバが見られなくて首をひねって残念がり、カバの銅像の前でバシャバシャ写真を撮っていた。
フラミンゴは、ピンクすぎて気持ちが悪い。
キリンを見たかったのに、園内のどこを探してもいなかった。

わたしはどうでもいい人。日々はそれを確認する作業のくりかえし。でもくじけないわー、泣いても唇をかみしめて耐える。いつか、出口が見える時がくるでしょう。





フクダ |MAIL

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