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■ 妊娠検査薬
いろいろあって(まあ、おわかりでしょうが)着物作成、途中で ストップすることになりました。 年明けて、しばらくしてからの再開になるみこみです。
さて、今回は、妊娠検査薬についてのお話です。
正しくない使い方をした時、変な反応がでて、陽性ではない、とわかっていても、 もしかして、数日したら陽性反応でるのでは?などと 甘い期待を抱いてしまったこと、ありませんか? 検査薬のしくみをしっていると、少しすっきりするかもしれませんし、 謎の反応の理由も想像ができたりします。
まず、しくみです。
*すごく単純化しての説明です。実際とは異なります。
尿をかけると、だんだん、終了窓の方に向かってしみていきます。 これはティッシュペーパーの端を濡らすと、どんどんしみてきて 持っている手の方まで水があがってくるのと同じです。
尿をかける部分から判定窓までの間に、ケースに隠れて見えないですが、 大量に色のついた小さな粒子(●)が塗ってあります。 この●はもし、尿にhcgがあれば結合(●〜)するようにできています。
尿がしみていくのにしたがって、●も●〜先端の方へながれていきます。
●〜は、判定部のラインにある溝にはまって動けなくなります。 ● は溝にはまることなく流れていきます。
その後、終了ライン部ですが、ここには●を捕まえるトラップ「ー」が ついているので●は●ーとなり、ここに留まります。
その先には水分を吸収するスポンジがついているので、尿はそこにたまります。 判定ラインにも、終了ラインにもたまりきれず溢れ返った●もここにいきつきます。
大筋はこんな感じです。「発色する」といいますが、化学反応がおきて 発色しているわけではなくて、最初から用意された色のついた粒子がそこに たまることで発色してみえるわけです。なので、メーカーによって色が違うんですね。
*発色しないがラインが見える=陰性 もともと、判定ラインは●〜をトラップするため、それ以外の部分と 全く同じではありません。様々な条件が重なり、陽性の色がないが、 ラインが見えた状態と思われます。蒸発線と呼ばれているものに相当するのかな。
*時間が経過した後に陽性反応が出る場合=陰性 なぜ、時間が経ってからの陽性は無効なのでしょうか。
想像ですが、時間がたつと、全体が乾燥してきます。最も最後まで 水分が保持されているのは終了ラインよりも奥のスポンジでしょう。 しだいに終了ライン側から採尿部側へ向かう動きがはじまります。 終了ラインでトラップされていた●は●ーとなったまま、はがれて 動き出してしまうかもしれません。 ●ーは、判定部の溝にはまって動けなくなり、判定部に発色が みられるようになります。あたかも、陽性であるように。
一定時間経過したあとの判定が無効、の一定時間、は 採尿部からスポンジへ尿が移動するのが止まるまでの時間が 設定されているのではないでしょうか。
おまけ
試す時期 陽性がでるのは、受精から10日後くらい。精子の寿命はながくて 一週間くらいなので、心当たりの日から受精までは長くても一週間。 したがって、心当たりの日から、すくなくとも3週間たてば 通常陽性がでる、と表示されているのです。 しかし、排卵日が分かっている場合は、卵子の寿命が長くて2日なので 2週間すれば陽性になる可能性が高いし、もっと早く陽性になるかも しれません。最短では、妊娠3週なかば、妊娠1か月の時点で 気付いたりします。
でも、3週で気づいても、どうしようもないんですが。胎嚢確認は 4週後半〜5週なので、病院いっても早すぎます!って言われる だけですから。
朝の尿 これは一番濃いからです。
擬陽性について
*うっすら発色 ・妊娠していない場合 LHホルモンと hcgの誤反応(特に排卵日付近) hcg産生腫瘍(ばっちり陽性がでることも)
・免疫学的には妊娠した場合 子宮外妊娠(比較的ラインが薄いことが多いらしい) 化学的妊娠(hcg産出が始まったが、胎嚢確認前に妊娠終了したもの)
・正常妊娠している場合:次第に発色が濃くなる 非常に初期である
2006年12月01日(金)
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