The reverse side of a flier
Yu



 妊娠中のきもの

前回の妊娠中は、ごく初期、たしか、3wかそこらに着たのが最後でした。
今回は、ちょうど機会があったので、妊娠5か月の着付け、着てみました。

既に下腹は出てきていて、通常のスカートなどははけない状態、
少し前からマタニティーへ切り替えています。また、まだつわりが完全には
終結しておらず、ウエストのある服は苦しくて着たくない状態が続いていました。

ネットの世界では、妊婦の着物って否定的な意見が多いようですが、
否定的なご意見を出される方の多くが、どうやら実際に着た経験がない様子。
そして、妊娠前に、どうやら紐できつく締められて苦しかった経験がある様子です。
私の着付けは自己流ですが、苦しくないきつけにだけは自信があります。
そこで、妊婦である今回は、楽に着ることを最優先しての着付けとしました。


まず、襦袢ですが、肌襦袢+裾よけだと、裾よけは腰骨に引っ掛けるとしても
肌襦袢の為に紐が必要になるので、却下。また、長襦袢も、上腹部あたりを
締めるのが苦しそうなので、却下。

かわりに、胴がさらしでできていて、襟先に紐が縫い付けてある長襦袢風スリップに
筒袖をぬいつけた、一枚で肌襦袢+長襦袢の役割を果たす、自家製スリップを使用しました。
これで、紐は一本(襟先に縫い付けてあるもの)ですむし、かなり緩くむすんでも、
簡単には崩れません。この場合、裾よけが無い分、膝下がスースーしがちですが、
そこは膝まであるロングタビックスでカバーしました。

そのうえに着物を着ますが、腰紐は、ゴム製のロングタイプのものを使い、
本格的に腰骨の位置まで下げました。ここだと全く苦しくありません。
このため、お端折は少し長めになりますが、それは気にしないことにしちゃいます。
 もともと、私は腰で結ぶのが好きなので、お端折長めに目が慣れており、
 あまり変な感じがしないのです。

次に、伊達締ですが、少し高めの位置で拳ひとつ入るくらい、ゆるーくしました。
お腹が出ているので、ゆるくても落ちないです。
そのうえに、今回は、まだ吐き気がびみょうにあったので、ウールの半幅帯を
帯板もせずにゆるゆるに巻き付け、長さがぎりぎりなので、小さく文庫に
結びました。こんなにゆるいのに、落ちないし、回らないし、あったかいし
なんだかとてもいい感じです。
これで、一応完成ですが、寂しいので、帯に飾り紐を結んでみました。

ウールの着物用コートを着て、マフラーと手袋で防寒して、ウレタン製の
草履を履いて、出発です。



歩き回ったり、たくさん食べたり、1日このまま過ごしましたが、
へたなマタニティーより楽なくらい、まったくどこにも問題なく過ごせました。
これなら、毎日でもぜんぜん問題ないです。
強いて言えば、お腹の分、裾は乱れやすくなっているので、立ち上がる時、
ささっと整えた方がいい感じです。あと、マタニティーの下着をつけているので、
トイレの時、いつもより崩れやすいので、こちらも後で整えるのを忘れずに。

ちなみに、妊婦であることは、気付かれませんでした。着てしまうと
意外にめだたないです。自分で見ても、あまり分かりませんでした。

これなら、まだまだ大丈夫そう。今回の妊娠中は、まだ着物を着る機会が
数回あるので、次回は(つわりもさすがに終わっているだろうし)お太鼓結んだり、
もう少しキチンと着てみるつもりです。
(たぶん、帯の長さがたりないので、一回巻きにしようか、などと考え中)


と、いうわけで、妊婦のきもの、らくちんでした。お勧めです。



2007年01月25日(木)
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