詩寄。『カンガイ』...lassie

 

 

死角 - 2001年08月01日(水)

あたしがいつも通り笑い掛けると
君の顔は記憶していたそれではなかった

ひとつひとつの言葉から響く聞き慣れたはずのトーンも
何故かあたしを焦らせるには十分な波長をもっていた

今日の君は
いつからか見慣れたはずのものとも
つい最近知った冷酷で厳しいものとも
全く違う目をしていた


理由なんて無いこと分かっているのに
どうして?
なんて聞いてしまうのは
どうにも動かせない事への確信だったのだろう

それを知っているのか
今の君は
とても悲しそうな目をしている


まっすぐ延びた道は
ずっと前の方も
ずっと後ろの方までも
見えるのに
何故か君の姿だけが見えなかった
何度振り返っても
何度目を凝らしても

もしそれが優しさなら

意地悪だね
最後


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail