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過去のトラウマ日記
なぎさ



 あたしの中のハウルとソフィー(1)

ハウルの動く城を見てきました。

本当は大好きな人と見たかったデス。

(かなりネタばれあり。。なので要注意)

台詞に関しては、覚えてる限りのことなので

おおまかですが、ニュアンスや、意味合いは

大きく逸れてはないので、許して下さい。


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ハウル:魔法使い

ソフィー:しがない帽子屋の女の子。魔法によりおばあさんにされてしまう。

マルクル:ハウルの城に住む少年。

荒地の魔女:ハウルの敵。ソフィーに呪いをかけた張本人。

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ソフィーがナンパな兵隊にからかわれているところを

ハウルが救う。

スマートな台詞。

その後に、ソフィーを送っていこうとするが

やんわりと断るソフィー。

が、「追われているんだ、前を向いて。」

と肩を抱き、エスコート。

荒地の魔女の手下に追われる二人。

捕まる、と思った瞬間、妖精のように空へと飛び、

夢のような空中飛行。

礼儀正しくスマートなハウル。



恋に落ちる時のあたしのドラマと似ている。

非現実的なドラマがないと、あたしは恋に落ちない。

運命だと感じる何かが、いくつも訪れないと

このかたくなな心が解けていかない。

たとえ、恋に落ちたとしても

魔法をかけ続けてくれないと、あたしの恋は終わってしまう。

始まりが遅くて、終わるのが早いのは、そのせいです。



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荒地の魔女がソフィーの店に訪れる

「安っぽい帽子、安っぽい店」

「安っぽい女ねぇ」と蔑む金持ち化粧ばばぁの魔女に


「ここは町のしがない帽子屋です。

 (貴女のような方は)お引取り下さい!」ソフィー


気丈で誇り高いソフィーがかいま見える。

あたしの好きな、清い、清貧、という言葉が

似合う女性であることに違いない。


プライドが高い。

この言葉は、人をけなす言葉によく使われるが

決して悪い言葉ではない。

あたしにとって、プライドを高く持ち続けることは

生きる力の全てである。

何処にいても、何をしてても

プライドだけは捨てたくない。

清く正しい道を生きていきたい。

そう思わせる、ソフィーの人柄が見えた一瞬でした。


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ハウルの動く城にたどりつき、もぐりこむソフィー。

マルクル、という少年の魔法使いにみつかる。

魔法のドアに驚き、色々試すソフィーに対し


「うろうろしないで下さい!」マルクル


早くもこの時点で、マルクルは、

ソフィーを家族の一員として認めたような気がする。

素性も知らぬまま、勝手もわからぬまま

命令指示言葉の中に、身内的な情が混じっている台詞であると感じた。


その後、ソフィーの母がサリマンの使いとなって

ソフィーやハウルを陥れよう(後述)とやってきた後


「行かないで」マルクル


ここでは、完全に家族になっている。

賢く、食べている時の躾の悪さの他は、

子供らしい所が全く見えないマルクル。

が、ソフィーに母親のような愛情を求めて抱きつき

前述の「行かないで」。

ここでさすがのあたしも泣いた。



ソフィーと正反対で、派手で美しい母は、

サリマンの命により、ハウルの城を壊滅させようと(?)

魔力を失った荒地の魔女が力を取り戻す葉巻と

のぞき虫を置いて帰る。

帰る馬車の中で御者に向かって、こう言う。


「(再婚した)夫の所に向かって」ソフィーの母



娘より、男。

この場面は心が痛かった。

好きな人が出来ると、娘を忘れる瞬間がある。

娘だけの人生はごめんだ。

が、大事なものは忘れてはいけない。

こんな母には絶対になりたくない。


そして、荒地の魔女も家族の一員になってしまう。

ハウルにとっては恐ろしい敵。

ソフィーにとっても呪いをかけられた、恨みある者。

愛とは、理屈ではなく、自然に愛するようになっているのか?



家族・・・あたしにとっての家族は、かけがえのないものであり

血の繋がりは、全く関係がない。

本当の家族が欲しい、と願うあたしの、

憧れをそのまま描いている。




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掃除婦として、居座るソフィー。

掃除も程々に、とハウルに忠告されたにもかかわらず

動く城の中をピカピカに仕上げていく。

綺麗になった風呂に入ったハウルが突然

「ソフィーが棚を片付けるから、

まじないが解けて髪の色が変わった」と嘆く。

クールで冷静なハウルが突如見せる、子供のような醜態。


「もう終わりだ。美しくなければ生きていたってしょうがない。」ハウル


それに対して、ソフィーも


「ハウルのばか!あたしなんて美しかったことなんて一度もないんだから!」ソフィー


と雨に打たれながら、大泣き。


美しさに囚われている二人・・・

美しさとは、そんなものではない、と後に気づいていくのだが

外見の美しさに囚われすぎて、

本当の美しいものに目を向けないあたしたちを

皮肉っているように見える。


あたしは、そう美しくはないが、

男は、あたしの外見が気に入る事が多く

美しく磨こうとしている、あたしの中の綺麗な部分を見ようとはしない。

人間、外見とうわべを装っている人ばかりだ。

あたしが、ブランドを持たないのも

高級車、外車やトヨタ車に乗らないのも

化粧を塗りたくらないのも

あたしというものを、余計なもので飾りつけたくないから。

この理由を知っているのは、二人だけだけれども

あたしはこれを貫いている。

一生、トヨタ車には乗らないよ、というのも

ブランド物をせがまないのも

この理由からである。

飾らなくていい、自分でありたいと思う。


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色んな町で名前を使い分けているハウル。

名前がいくつあるのかを、ソフィーが問いかけると


「自由に生きていく為に必要なだけさ」ハウル


そう、あたしにも名前が6つある。

その他にも捨てた名前は3つかな?

自分を使い分ける為にあって、遊びでつけてる訳ではない。

「いいなぁ、あたしも好きな名前にしてみようかな」

と言う女は今までに捨てる程いたし

風俗でも水商売でも、もう一つの名前を持っている女はたくさんいた。

でも、一つ一つ、その名前で生きている女には

未だ巡り合ったことはない。

あたしにとって、名前は、

あたしの一部分であり、演じる為の役名のようなもの。

決して、親につけてもらった名前を隠す、

隠れ蓑なんかではない。

名前は、生きていく為の記号である、と思う。



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子供と見に行ったのですが、翌日又友達と行ってきました。

子供には難しい。

笑う所が少ないし・・

ジブリの中では心に残る大作だと思います。


今日は心に残る場面、台詞を一つ一つ拾い上げてみました。

書き殴りの感想です。

時間がないので、途中で終わりますが

又、機会があれば、続編を書きたいと思います。

それでは。



なぎさ





2004年11月28日(日)
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