煙草を買いに車を走らせる．
その辺にある自動販売機に売っていない銘柄なので，数分かけて専門店へ行く．

その帰りに交差点で信号につかまる．
歩道側に目をやると，向日葵が咲いていた．
ちょっと小さめの向日葵．
今ごろ咲くものなのか．．．と思いつつ，夏も近いんだなぁと．

電柱の立っている少しだけの土の部分に咲いている向日葵．
周りはアスファルトだらけ．
なんか可哀想だ．

そんなところに咲いている意味があるのだろうか．
そんなところに咲いている理由があるのだろうか．

きっとないだろう．

徹夜明けなのに，昨夜は3時間程度しか眠れず，深夜に目が醒める．
そして，そのまま１日を過ごした．
しかし，なぜか十分に眠った感じはするが．．．
深い眠りだったのだろうか．

そんなわけで，頭が冴えているようで重く感じながら，向日葵をみた．
しばらくみていたら，今日は曇り空の記憶しかなかったせいか，太陽を見た気分になった．

意味と理由が，そこに刹那に存在した．
信号が青になり，存在の意味と理由を煙草と一緒に持ち帰った．

★　花時（はなどき）　花の咲くころ．