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2003年12月21日(日) 剪刀...どんなふうにしたいわけ?

やっと...ほんとうにやっと髪を切りにいった.
いつもいっていた代官山のサロンはどうやらどこかと合併したらしく
更に遠方になったので,そこまで行くのも面倒になったわけで
友人から聞いていた同級生のサロンに行ってみた.

久しぶりに会う級友は大人びて,おやじになっていて
髪きりの職人になっていた.
色々話しをしながらカウンセリングをして
ドライカットなるものでデザインしてもらうことにした.

そいつの頭の中にはどうやったらこんなシルエットがでるとか
髪の流れはこうなるとか...設計図がみえていて(あたりまえだが)
聞いている側のぼくもそれを安易に具体的に想像可能で安心できた.

ドライカットという特徴を完璧に知り尽くしたそいつの目は
どこか生き生きしていて楽しそうに髪を丁寧に切り落としていった.
「じゃ,あとはよろしく!!」とふつうに口から言葉が出ていた.

美容師との信頼は結構重要で
それは,ぼくのフィ−ルドでいえば
監督と出演者の信頼関係で,監督とスタッフとの信頼関係で
映像の設計図である脚本とか絵コンテなどは
みんなを感嘆させ,納得させるものでなければならない.

それをつくりあげるために
魂と愛情と時間を注ぐことは
例えば,自分の子供とか親とか,恋人とかに注ぐものと同じ種のものに
なっていくくらいのものでなければ意味がないだろう.

愛着が離れない自分の作品.
人にみせたくて仕方ないくらいのモノ.

切ったばかりのスタイルっていつも気に入らず
すぐのびるさと自分を励ますが,今回のヘアスタイルはお気に入りだ.
髪形は人にみせたくてうずうずしないが
作品はそうあるものでなければならない.

サロンにはいって椅子にすわって,すぐ...
「どんなふうにしたいわけ?」と脅すようにきいてきたそいつは
怖えぇって感じだったけれど
よし!!やるぜって気合いを入れていたのかもしれない.

切るって言葉は意味がいくつもあって深いですな.

★ 剪刀(はさみ) 二枚の刃で挟むようにものを切る道具.



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