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2004年01月04日(日) |
凛冽...朝陽の光が透けてぼくに届いてくる |
年が変わったある日のこの冬一番寒い朝焼けの中. アゲハが... いやアゲハの残像なのか...ぼくの目に映り込んでくる. 夢の中の出来事なのだろうか. しかし 記憶に確かに刻まれている. そして それは確かに象徴として存在する.
春から夏にかけてずっとぼくのまわりを翔んでいた... 秋になってもたまに顔をみせてくれた... そんなアゲハ.
ぼくはいつか...日記で「導きのアゲハ」といっていたかもしれない. たとえ夢の中でも それが降臨したのならば 何かが変わろうとしている予兆があり 何かが覚醒するきっかけがあるのだろう.
眠気眼でベランダで一服. サッシのガラスに映ったぼくの頬にはアゲハの羽の鱗片がついていた.
気配を感じた刹那,その振り向き様... 夢の記憶の断片が儚い幻をみせてくれた.
鱗片を取り去った蝶の羽は透明な膜質だけが残るという. 羽は皮膚が変化したものであり,鱗片は皮膚に生えた毛が変化したものらしい.
少しだけ透明になったアゲハの羽から 朝陽の光が透けてぼくに届いてくる.
もし春に透明な羽をもつアゲハをみたら... ぼくに教えてください.
煙草の火が暖かく感じる空気の中...
大自然の摂理の中の礼儀は忘れてはならないのだ.
★ 凛冽(りんれつ) 寒さのきびしいさま.
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