きみが
一緒に波待ちをしているしているなんて
夢の中のようだ．

沖にほどよいうねりをみつけた．

きみに
パドルするように声をかける．

きみは
緊張した表情を浮かべながらも
微笑んでみせて
掻きはじめる．

すっと
その微笑が消えて
マジになっている．

そういうところが好きだよ．


その瞬間が近づいてきたとき
そっと
押してあげた．

TAKE OFF．

ぼくなりのやさしさが
大自然と融合して
きみが
波に乗っていく．


やさしさと
自然な状態

きみに教えられたことだ．


セットが入ってきた．
が
オバケじゃん．

その裏にもうひとつ
イイカタチのうねりがみえた．

周りには誰もいない．
ぼくの波だ．

さっき
ぼくがきみにしたように
誰も押してはくれないけど
いつものように
力いっぱい水をつかんで
掻きだす．

波の力を借りて
自分の力と融合させ
ひとつになる．

かっこよく
プルアウトしてイイところみせたかった．

けれど
おもいっきり
ワイプアウト．．．（苦笑）

やっべぇ．

でも
きみが
微笑んで
遠くから迎えてくれた．


いつもの

癒しの顏？

いつもの

小悪魔の顏？

髪から滴る海水が
目に入って
読み取れなかった．

近づいたら
それを確認しよう．

それまで
きみは
ずっと
微笑んでくれているだろうから．

ずっと
みていたいと
つぶやて

オフショアから
オンショアに
変わった海の風に
きみのところまで
運んでもらおうとおもった．


いや
きみの
瞳をみて
そう伝えよう．


★　笑顔（えがお）　笑みを含んだ顏．

写真：この月は狂おしいほど満ちていた．
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