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2004年04月11日(日) 花雨...ぼくの肩にのっていた

コーヒーの時間.

椅子に浅く座り
珈琲を啜りながら
けだるそうに
上を見上げる.

ビルの間に
空があった.

変哲のないそれは
それ以上でも
それ以下でも
なかった.

しかし
さっきから
ずっと
痛い孤独だ.

その傷を
褐色の
甘い香りが
すこしだけつつんでくれた.

...ような気がした.


その香りに酔いしれながら
時の流れと
もうひとつの流れを
楽しんでいると

きれいな手が
肩にふれた.

途端...

夜風が
春風になった.


自然界では
桜も散り始めた.

桜は
風と雨...

どちらに散らされたほうがきれいなのだろう.

雨かな.

きっと...刹那
花弁に透明な光を宿らせるから.


艶のある
淡い桜色のはなびらが

5枚

ぼくの肩にのっていた.


☆ 花雨(はなのあめ) 桜の花に降る雨.



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