家から駅の間は携帯メールの時間。電車の中は本の時間。今読んでいるのはレイモンド・カーバー傑作選/村上春樹訳(中公文庫)。彼の短編は本当に良い。シュールでありながらリアリテイがある。多くのものは劇的な故に非現実になる。またシュールを目指すが故に余計に非現実になる。いや、シュールとはリアリテイがあって初めて定義されうるもの。リアリティのないシュールはただの虚構かやらせか勢いだ。