ぼんのう
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何?この異様なスピードは? 我輩はこんな異常なアクセススピード、信じられないぞ? 何よりも何でここに皆来るのだ? 何故何故何故?
田原総一郎著「日本の戦争」を買い、あまりの面白さに一晩で読む。 これ、「サピオ」で連載されていたものだったのをハードカバー本にした ものである。 大学時代、図書館でよくニューズウィークを読んでいたが、他にアエラとサピオも 欠かさず読んでいた。タバコの煙に消える小金より、遥かに良い選択だと思って いたのだが、サピオの方はこの数年読んでいない。理由は…まあ、その… フェルキッシュだったからかな…^^;)。 エイズ問題後に購読を止めたような気がするが、まあそれは良い。
この本、今までどうしてもしっくり来なかった戦前の日本を見つめなおすのに 本当に素晴らしい本だった。 特に田原氏が一番力を入れていたのが「226事件」のこと。
以前、新書で「226事件」の事を知り、その内容をそれなりに納得したので あるが、母が我輩に語った祖父の話(母方の父)から、何かしら違和感を感じた。 祖父は当時「ジャパン・タイムズ」の重役であり、事件当日いつものように 竹橋の会社まで行っていたら、雪の中、憲兵隊とかが居たのだが、ものものしさは あまりなく、会社に着いて初めて何が起こったかを知った…。
新書の方では、当時日本が不況窮乏の真っ只中にあり、農村出身者を多数兵に抱 えていた青年将校たちが、かれらの窮乏を救うべく決起した…というのであるが、 実際当時は昭和不況の前であり、日本の歴史において政党政治、経済、文化に 関して最も安定安寧した時期であったのである。 新聞業界の最前線にいた祖父が、会社に着くまでこの事件を知らなかったという のもおかしいことであるし、戒厳令という雰囲気には程遠く、いつもと 変わりが無かった…世情が緊迫しているというものでもない。
何故か?
理由はこの本の中で。
しかし何時の世も、全体の利益よりも一部の利益、遠き未来よりも目先のこと しか見えない人たちが、国を滅ぼすんだなあ…。
今年は8月。 一応それを踏まえてこの本を買って読んだ。 素直な感想。
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