ぼんのう
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2002年02月05日(火) 雨の中での、ちょっといいこと

締め切りギリギリのタイトルに追われて目が回る〜!
時差のある国とのやり取りはシンドイな。
いや、遅くまで仕事をしなければ、彼らの時間にならないというのもあるけど、そうではなく、別の意味で心臓に悪い仕事である。

例)
深夜、メールを海外に出す。

いくら待っても返事がこない(大抵会議中)

仕方が無いので帰宅する。

翌朝出社して、メールをチェックする。

心臓が止まる

海外海外って、偉そうに言うけど、単に言語が違うだけで、ベタベタな商売と何ら変わりないんだってばさ。


雨の吉祥寺は、不思議と新しい発見のチャンスを提供してくれる。
会社からの行動範囲が狭まれば、普通は既知の場所との往復に決するのがあたりまえなのに、我輩の場合、いつも面白いものを見つけさせてくれる良い機会が用意されている。
だから雨の日、吉祥寺に関して言えば、我輩は好きだ。
今日も残業食を食おうと出かけたが、企画用にレンタルしたビデオを返却しなければならなかったので、いつも行く定食屋と違う方向に歩みを進めた。
このレンタルビデオ屋は、豊富にして独特な品揃えを誇っており、会社の皆も企画集めに良く利用する、なかなかの優れものであるが、その直ぐ隣に謎のラーメン屋がある。深夜に行けば開いているという情報はあったが、生憎今日は定休日。


そういえば、少しこの五日市街道を進めば、もう一軒ラーメン屋があったな…。

ラーメン まんだら屋

「学生ラーメン380円」というのがあるが、近くの法政一高の学生の胃袋専用であろうか?
中に入ると、もう今では絶滅していたはずの風景がそこにあった…。

 セメント床
 カウンターには安っぽい椅子が並び
 割烹着を着たオバちゃんと親父さん
 映像のやや乱れたテレビからはバラエティー番組
 各種薬味の他に、無料ふりかけのパック
 画用紙に手書きのメニューが壁一面

へえ…
吉祥寺にまだこういう店があったんだ…
誤解しないでいただきたいが、我輩は決して否定しているのではない。
ただ昔の美味しいラーメン屋は、こういう店構えが中心であったという記憶がある。

とんこつラーメン・餃子セットを頼む。

出てきた。

へえ…

 ゾンザイだが存在があるチャーシュー
 モヤシとコーン
 トンコツスープ
 最近流行りの背油ではなく、ごま油が一面に浮いている

本当にこのようなラーメンを見るのは、何十年ぶりなんだろうか?

食する。

うまい。

ただ、舌が尾篭に肥えた現況での『美味い』ではない。
懐かしさからくる『うまい』である。
うーむと唸らせる『美味い』ではなく、
ああ、これこれ…と頷かせてくれる『うまい』がそこにあった。


惜しむらくは、この店は18時〜翌朝4時までにしか開いていないということ。

また行こうかと思う。
チャーハンもおいしそうだったし。


会社に戻る途中、100円ショップの前に
巨大な白い犬が、雨の中、健気にも主人を待っていた。
頭をさすりながら、犬につぶやく。

ただきちさん…


ANDY 山本 |HomePage

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