under one umbrella

2005年02月14日(月) まだまだ、ね。



桃子の誕生日プレゼントを買いに、
寺島と一緒に街に出た。
寺島は大学に用事があったり、服を買ったりしたかったらしいので、
本当はプレゼントが「ついで」だったようだ。


プレゼントに出資するとか、俺が選ぶとか、
そういうセリフにいちいち傷ついていると疲れるので、
自然と受け取ったり、受け流したり。


結局は寺島の言うデザイン以外、
いまいちピンとくるものがなかったので、それに決定。
寺島がいなかったら決めきれなかっただろう私だから、
ちゃんと、お礼は言った。



でも、そこで押し殺したちょっとの悔しさとか。
1日分の悲しさとか。
無力さとか。
帰ってきてから寺島にぶつけて、意地悪したら、
ちょっとぶっきらぼうに謝られた。

確かにそういう言葉が欲しかったはずなのに。
いざもらうと、申し訳なかった。

彼女でもないのに言わせてしまった。
そんな気持ちだけが残った。


ごめんなさい。
そう言ってみるけど、本当の意味まで伝わるわけがなくて。
あたしはきっと。
その場しのぎでいいから、あたしへの言葉が欲しかった。


まだまだ、ね。







たくさんキスをしてもらって。
そんなに悪い日じゃなかったのに。
1人で帰る道は涙が止まらなくって。

チョコをあげたけど。
それで寺島が救われたりとか、ないんだろうなって。
ましてや癒せてなんか。ないんだろうって。
あたしばっかり満たしてもらって。
寺島の何かになんて、なれてなくって。

だから寺島は桃子の話をするんだし。
寂しいんだろうし。
満たされないんだろう。



もうどんどん。
あたしの意味がなくなってく。
止められないのかもしれない。




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それはあたしにとっての小さな救い。
チョコの好きな、寺島だから。



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