2004年06月20日(日) |
呪縛。(2004/07/25) |
もうじき8月です。 8月が終われば、長いこと住んでいた家を離れます。
おかーさんは、泣くとおもいます。 怒るとおもいます。 でも、もうずっとずっと遅いんだよ。
アタシが壊れたのはいつだったんだろう。 わかんない。 わかんないけど。 友だちはみんな知っていた。
全然、考え方とか価値観とか違う人と 一緒にいたら、どっちかが我慢しないといけないのかな。 アタシは、多分伝えることを諦めていた。
「アンタはほっといても大丈夫でしょ」
自分でなんとかしなきゃいけなかった。 はやく、はやく大人にならなきゃ。 大人になれば、怖いものなんてないんだと思ってた。
泣くことなんて、忘れていた。 愛されていたとおもう。 でも、それがエゴじゃなかったなんて、 おもえないよ。おかあさん……
泣く人は愚かだとおもっていた。 ヒトと何を喋っていいのかなんてわかんない。
相手が望んでいることがわからないと動けない。 相手が望むようにしか動けない。
『アタシ』はなに? 『アタシ』ってだれ? 『アタシ』が『アタシ』でいる必要ってあるの? 都合のいいヒトに、自分からなったくせに、 都合のいいヒトじゃなければ、 自分が必要ないのかって疑ってた。
『アタシ』は記号だと思ってた。 『娘』『姉』『友だち』
いまも、ほんとうはわかんない。 わかんないけど、ダメだってわかってる。 アタシの中で、こんな疑う気持ちがあるのが ダメだって知ってる。
アタシはこの家を町を離れて、 あの人のところへいく。 親は泣くとおもう。 不安になるときもあるとおもう。
だけど、譲れない。 『アタシ』が、『アタシ』のためにはじめる 最初の一歩だから。 だから、 がんばる……
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