(Updata) Travel in NZ - Going to Taupo by rent-a-car - 2005年07月15日(金) この日はタウポ日帰り旅行。ロトルアから80キロ南下すると、NZで最も大きいタウポ湖のあるタウポという街がある。 この街にも温泉があり、リゾート地として栄えているので、日本の箱根町と姉妹都市となっている。 9時に4人でホステルのレセプション前で待ち合わせした。 うち一人が、タウポまでバスでNZ$25かかるから一緒に乗せていってくれ、と。乗せてくれるだけでよいらしく、私と他の人たちは快く引き受けた、が、タウポに着く途中観光地によったので、彼も一緒になって観光した。 ホステルのオーナーがレンタカー屋までピックアップしてくれた。2キロ位して離れていなかったが、ロトルアには市内バスがないので歩くとなると結構かかる。 ここでかなり陽気なレンタカー屋のスタッフが、自分は27歳だ、と話をしていた。だが彼の英語はかなりなまっていて、聞き取りにくかった。私は、彼が見た目が26くらいだけど欧米人だから22歳くらいなのかなあと思っていた。欧米人でも私たちの目からある程度判断できるくらいの年齢の人もいるんだな、と思った。たとえば、ある欧米人を見て、この人32かな、と思ったら30だったり。 私は逆に学生に間違えられた。 またあるとき、私は28歳だ、とキウイの人に紹介したら、 ええええ?!?!?!?!うそー信じられないそんな風に見えないー若いねーとかなり大胆にいわれたことがある。 さて、レンタカーを借りるときの手続きで、前回の日記にも書いたが、ドライバーとなる人は、日本の運転免許証と国際免許証、さらにクレジットカードを提示しなければいけない。この3原則だけは必須で、日本の運転免許証がなくても大丈夫なところもあるが、本物を見せてくれ、と聞いてくるところもあるのでやはり必需品。さらにレンタルするときは、1日単位となる。6時間だけ、12時間だけ、と言うことは出来ない。たとえば、NZ$60で、朝9時半から借りるとすると、その次の日の朝9時半までに返せばOK。それを考えると、日本よりトクである。 乗車人数4人オール日本人、うち私だけ国際運転免許証をもっていたので、私しか運転できなかった。その代わり、他の3人が色々と気を使ってくれた。 さらに距離制限200キロ。それじゃ、タウポに直線で行って、またそこから帰ってこないと間に合わないじゃないの。しかも1キロオーバーで25セントかかり、4キロオーバーで1ドルとなる。 1日だけレンタルなので、NZ$55となった。しかしさらに2日間借りると一日あたりNZ$45となるらしい。長く借りるとなるとトクなのだが、スケジュール上やはり1日だけにした。マニュアル車のレンタルだと、レンタカー屋のブロシュア(リーフレット)に書かれているとおりの安い金額、35ドルからになるのだが、オートマのレンタルだとやはり最低49ドルからとなってしまうのだ。 NZのレンタカーはカーナビ搭載など高性能を持った車などない。ほとんどが中古で窓の開閉が手動だったりする。だがたいていのレンタカーは、ちょっとした中古でも新車のように輝いて見える。 ロトルアからタウポまで、片道80キロの旅が始まった。 ロトルアからタウポへ行く途中、フカ・フォール(Huka Fall)、クレーター・オブ・ザ・ムーン(Crater of the Moon)、ワイラケイ地熱発電所の展望台、タウポの展望台によった。 ロトルアを抜けると、所々に観光施設や天然の温泉などがある。だが、タウポに着くのが先決なのでそれらにいくのはやめ、まずはタウポに行く途中にあるフカ・フォール(Huka Fall)を目指した。私はとにかく寝ないように気をつけて運転した。しかし途中、並木道路がかなり続いたところで、眠気を催しそうでやばかった。本当に並木がずーーーっと続いていて。 フカ・フォールの入り口を見つけるまで途中の関係ない他の看板に気をとられてしまった。だけど迷うことなくそこにたどり着いた。 フカ・フォールの滝はとてもクリーン。NZの川は青い、これもそのひとつだった。滝の手前の川から流れる水に泡がある、しかも洗濯用のせっけんなんかではなく、水で出来た泡が。 フカ・フォールをさらに下流のほうへ歩くと、名前のとおり、大きな滝がある。その滝から流れ落ちる水と泡の色が、とてもクリアーで青い色をなしている。 次にクレーター・オブ・ザ・ムーンへ。ここでは地面から吹き出る湯煙をトレッキングしながら見ることが出来る。どこに月のクレーターみたいなところがあるの?と思った。たしかに地面の肌がごつごつしているけれど。また、人が落ちたら這い上がれるかどうかわからない穴があり、そこから湯煙が。日本の草津でも地面から湯煙が出ているけれど、NZはとにかく広いのでまた違った感じが味わえる。 次はワイラケイ地熱発電所が見える展望台へ。ここは私のリクエストで行った。発電所の入り口で「徐行30キロ」の標識があった。そのあたりを通ると、濃い湯煙に囲まれて前が見えない。ゆっくり走行するとやっと湯煙から脱出できた。ここでは地熱を利用して電気を作っているのだが、施設がダクトやパイプで覆われている。だから味気ない人には味気ないだろうけれど、そこからたくさんの湯煙が噴出していて、それが面白い。この地熱発電所の規模は世界第2位、そして世界初地熱を利用した発電所だそうだ。 そしてタウポの展望台へ。雨上がりだったからか、虹が見えた。私にとって虹は普段見ることがないので写真をたくさんとってしまった。もっと晴れていれば、タウポ湖から奥のほうにトンガリロが見えるそうだが、曇っていて見ることが出来なかった。 トンガリロには今回はいけなかったが、そこには火山と山の中に湖があり、かつてマオリの聖地とされていたところである。19世紀中ごろ、欧人が入植することにより、聖なる地が乱開発などであらされるのを恐れ、当時のマオリの首長であるHoroniku Te Heuheu Tukinoはイギリス国家にトンガリロの保護を求め、その土地を委ねたとされる。トンガリロはその自然の景観と保護のためにNZで最初の国立公園となった。 私は当時のマオリの首長に対し、この思い切った行動に敬意をはらった。争えば戦争になって結局は聖地が荒らされるとか、いろいろなことを考慮しての結論だったのだろう。トンガリロはその歴史的背景と火山活動による自然景観からユネスコの世界遺産に登録された。 タウポのマックの駐車場に車を止め、街の中でなにかレストランがあればそこへ行くことにした。ブリティッシュらしいカジュアルレストランで、フィッシュアンドチップス、サラダ、キッシュとアジアンフードを食べたのだが、アジアンフードはグラス一杯分しかないのにNZ$10もした。それ以外はNZ$6からNZ$15くらいで、一皿二人分の量で4人でシェアした。 その後、特に何をするのかと言うわけでもなかった。それぞれ自由に行動した。私はサイクリングがしたかったので、どこかレンタバイクでもないかアイ・サイトに聞いたが、スタッフが教えてくれたところに行ったのにレンタバイクがなくてかなりがっかりした。しかも探している最中に雨が降るし。天気がころころ変わって、しかもレンタバイクもなく。湖沿いを歩いたが、寒い風が吹くだけだった。確かに湖は広いが。これ、晴れていてしかも夏だったらもっと景観がよかったのかもしれないが。 ここで、これからネイピアに行くのでタウポまで乗せてくれるだけでいいよ、と言った人と別れた。私は話の合わない中年の人とは、疲れてしまってあまり話しないほうなので、早くわかれてよかった、なんて思っているのだが、昔は話の合わないおじさんやおばさんに対してもあまりそう思わなかったのに。昔はアルバイトや会社などで高齢の人と接していたせいかもしれなかったが、今は外資ばかり行っていてしかも若い人や年が行っても頭の切れる上司がいたからかもしれない。 だから柔軟にどんな人とでも対応できるようにならないとまずいな、と思った。 車に戻って、車で湖を少し回ろうと思ったら、偶然YさんとAさんが。やはり同じような考えで駐車場まできたらしい。せっかくなので3人でタウポ湖沿いまで行き、湖をぶらぶら歩いた。寒かったが、とてものんびりした空気の流れを感じた。 その後、これもまた私が行きたいとリクエストしたのだが、プラウン・ファーム。プラウンとは英語でPrownでクルマエビのこと。ここでは車えびの養殖をしていて、養殖場ツアーNZ$6で午後4時まで参加できる。さらに隣接しているレストランで車えび料理が食べられる。相場は蒸し車えび盛り合わせがNZ$10、車えびチャウダーがNZ$16だが、それだけの値段の価値がある。 これらの車えびメニューは日本人にとってはたまらない。Prown Farmって最初はどんな感じだろうと思っていたが、3人で、ここへ来てよかったね、と言ったくらい、うけがよいところである。 車えびをおいしく食べたところで、私は暗い道をロトルアに向かって帰らなければならなかった。暗い道を走るのは、2月のオマル以来。夜になると、明かりが回りにないところは本当に走りづらい。なのにスピードを出すキウイのドライバー。慣れているのかもしれないが、スピードの恐ろしさを知らないのだろうか。 無事にロトルアに着いた。Yさんは違うバックパッカーに泊まっていたので、彼をアイ・サイト前で降ろし、私とAさんは同じ宿泊先だがAさんがインターネットカフェへ行くと言うことで、近くのネットカフェで降ろした。その後、車でポリネシアン・スパへ行き、NZ$15で一般的なスパへ行った。NZ$30で和風の装飾をしたスパか個室温泉に入れるが、個室温泉はまだクローズだった。ここで39度のスパ、42度のスパと温度表示されていて、39度は欧米系の人が多かった。42度でも多かったが、かおがゆでだこ状態になっていた。途中で暑いお湯につかりすぎたのと外の温度差がすごくて立ちくらみした人もいた。血行がよくなるものの、無理して熱いお湯につかりすぎて、湯船からあがったあとにせかせか動いたら、血の流れが活発になりすぎて、貧血おこしてしまいかねない。私もここで貧血になりそうだった。熱いお湯に浸かって、その後、自分の思い荷物をとるために背伸びを何分間かし、それを更衣室まで重たい思いをしながら運んだから、血が頭に上ってしまった。 露天風呂は人気があった。特に私がよかった、と思ったのが、満天の星を見上げながら、さらにロトルアの夜景を見ながらスパに入れたこと。ものすごい贅沢な時間だった。 NZは本当に星がきれいに見えるところだ。去年の12月から2月まで行ったときは、逆さまのオリオン座が見えたのだが、今回は逆さまのさそり座が。アンタレスが赤く光っている。そしてダイヤモンドダストのようにちりばめられた星の数々。東京なんてこんな景色、プラネタリウムでしか見れないだろう。 -
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