パラッパ日常

2003年08月15日(金) パンチドランクラブ

「マグノリア」以来のポールトーマスアンダーソン監督の映画が
恵比寿ガーデンシネマで公開されていて
公開以来ずっと観にいきたいと思っていたのですが
なかなか時間がなくてそのままになってきたのですが
この日に渋谷に出かける用事があったのでその前に恵比寿に立ち寄って
観にいってきました

そういえば15日は終戦記念日なんですね
お昼に黙祷を促すアナウンスとサイレンが町中に響き渡りました(田舎だ・・)
私は心の中で黙祷しました

行くまで全然元気が出なくて、めまいと体のだるさが取れず
電車内でもふらふらでしたが
映画をみた後には元気になると信じて
恵比寿駅からガーデンシネマまで必死に歩いて行ったのですが
・・・
・・・・・・・

うーん。期待しすぎていったかなあ

相変わらず変な顔の人ばかりが出てくるし
どちらかと言うとあまり裕福でない人たち、
屈折した人たち、何かを抱えている一癖も二癖もあるような
人たちをリアルに、そして大きな愛情で包み込んで
描かれているのですが(そうでなければあまりにもリアルで観ていられない)

人のことを心配する振りして
ただ自分だけがヒステリックに騒いでいる家族なんて
まさに私の家族そのもの。

画面も色彩がとても綺麗で。まるで、私にはデニスホッパーの
ニューヨークの深夜の飲み屋の絵画を思い出させるような
色彩の鮮やかさ、組み合わせのセンス、
色の量の程よさ(日本映画はこれがへたくそだと思う)
時々挿入される不思議な青い線、サイケデリックな画面は「?」
でしたが(そもそも私は現実主義だから意味不明の挿入画面は
本当にわからない、理解できないんです)
画面だけで見る価値充分だったのですが

「何か」が足りないんです。私の心に訴えかける
何かの絶対量が、少ない。
パンチドランクというタイトルにしてはあまりにも
情熱が見えなかったような・・・
もうちょっと恋愛感情をガツンと聞かせて欲しかったなあ

でも95分という時間にまとめるには
そんなものなのかな。
まあ、年齢的にも若くない2人の映画だし
(もうちょっと、「バタアシ金魚」みたいな情熱を期待してしまった)

女性のエミリーワトソンの態度が素敵でした
物事に動じないというか、あるがままにうけとめるというか。
それにお母さんになったり、妹になったりしないところが
魅力的でした


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