日曜日にFishmansの『Aloha Polydor』を借りてきた。好きな人が好きな曲が入っているかもしれないと思って借りた。(結局その曲は入っていなかった。曲名がわからない、歌えるけれども)
歌声はふわふわと声じゃないみたいにスピーカーから出てわたしの部屋のあちこちをさまよって、なんだか変な気持ちになってきたので、音楽を止めた。
何かあの曲を探すきっかけはつかめないものかしら、と思ってサイトを巡っていたら、ボーカルの佐藤という人は99年に亡くなっていたことを知った。なんかそういえば、そういう感じの貴重な声だなぁ。と思った。
好きな人が好きだった曲は思い出とリンクしていつまでもわたしの心に残り続けるだろう、と思うので、なんだか本当の音源を知らなくても良いような気分になった。憶えていれば良い、忘れなければ良い。感覚として残り続ける歌。
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好きな人が好きな歌について。でもまだすこし気になったのでいろいろと調べていた。
手がかりはなさそうだったけれど、好きな人とやりとりしたメールを見た。去った時間が悲しくて、ずっと泣いていた。
時間が経っても風化されない想いって、あるんじゃないだろうか。乾きかけても、泣く度にフリーズドライされた想いがみずみずしく、生々しく甦ってしまうんじゃないか。