Dozy days

2002年07月26日(金)

金曜日の夜。お腹は減ったが独りなので、自転車に乗って三軒茶屋をぶらぶら。何処でご飯食べようかしら、でも今から食べたら夜の時間が余ってしまうわ。そうだ映画館に行ってみよう。というわけで三軒茶屋の映画館。小さなのが並んで2軒ある。私が好きなのは手前の映画館なのだが、今日は面白そうなのをやってなかった。奥の映画館では「メメント」と、何かを上映している。ああ、見たかったんだメメント。と思いながら吸い寄せられて時計と相談。今ちょうど上映が始まっているらしいが、演っているのは同時上映の「フォロウイング」。まあいいや。と自転車をとめる。映画館の向かいの建物の2階には焼き肉屋さん。やばい、食べたい。しかし独りで入ってあの窓際の席に座らせられたらたまったもんじゃないじゃないですか。おとなしく映画を見ます。

映画は白黒、時間軸を無視した展開。全てのシーンがポストカードに出来そうな小洒落た感じ(馬鹿にしているのではなく、純粋にかっこいいと思ったのだがなんか「こじゃれた」という表現がぴったりだった)。トリッキーで、普通に見ていたら理解できない。ラストシーンまでずうっと考えっぱなしだった、というかラストシーンで謎が深まった。ああ。時間軸に沿ってストーリーを並べ直したいな、でも面白かった。

映画館を出て今回上映、次回上映、上映予定のポスターを眺める。今日の上映分を見ていると、映画情報誌のコピーがポスターの下に貼ってあった。あら、「メメント」の監督と同じ人が撮っていたのね。知らなんだ。最初に見れば良かった、このポスター。しかしあの監督だったのか、ふむふむ、とうなずきながら自転車の鍵を開ける。ふっと上を見ると、さっき見た焼き肉屋の、窓際の席に座っている人が猛烈に手を振っている。わたしに向かって。よく見ると学院のお友達。なんせ遠いのでジェスチャーで会話。
「今 映画見てたの」
「ひとり?」
「うん。 そっちはふたり?」
「うん」
ひゃー。びっくりした。

一瞬一緒に肉食べて来ようかと思ったが、なんかアレだったのでやめた。ばいばい、と手を振ってまた自転車をこぐ。何を食べようかしら。何か濃いものが食べたかったので、そのままラーメン屋まで行こう。あ、でもポストカードを入れるファイルが欲しかったんだった。というわけでとうきゅうの中の雑貨屋さんへ。ファイルと夏用のファンデーションとリップグロスとマニキュアを購入してしまう。見ていたら。ほしくなりました。でもけっこう値が張った。そうかこういうのを衝動買い、って言うのか。

ラーメンは「天下一品」にしよう。となりのラーメン屋は女子一人で入るには混みすぎている。並ぶのは嫌だし。天下一品には独りで来た男性が3人。全員と目があった。なんとなく恥ずかしい。ラーメンだけ食べようかと思ったが、生ビールフェアとかやっていて安かったので思わず注文してしまった。ずるずるごくごく。ああ、麺類万歳。食べ終わる頃には店内はいっぱいになっていた。客は全員独り。男性。女性はわたしと店のおばちゃんだけだった。

お酒も入ってるんるんしてきたので、独りついでに歌でも歌いたいなぁ。そうだカラオケに行こう。歌広場に決まり。というかそこしかない。部屋にはあっさり入れた。宇多田ヒカルのアルバムが全曲入ってたので、新曲は全部歌う。あと中森明菜と矢井田瞳。最後に松浦亜弥。あっという間の
1時間。

遊びのフルコースを独りでやった金曜日。なんかさみしいけど、以上に充実した時間を過ごせてしまった。

日記記録、未来。他 日々のインプット等。