日々の記録
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2002年03月11日(月) |
「フェルマーの最終定理」 |
今読んでいる本の名前。 フェルマーの定理と呼ばれる、長年証明できなかった定理が解き明かされるまでのドキュメント。 『算術』という本の余白にちょこちょこと書き込む事があったフェルマー。その中にこういうのがある。
xのn乗+yのn乗=zのn乗で、n≧3の時、このx.y.zを満たす三つの数は存在しない。
こんな内容のことを書き残し、さらに
<私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記す事は出来ない>
なんぞという、腹の立つように思わせぶりを残していたりする。 で、この式が割と数学のアマチュアでも問題自体は分かりやすいため(証明はむちゃくちゃ大変だが)、300年以上多くの数学者がこの証明に挑み、近年ようやく証明された、という話。 数学者のような知識がなくてもさらっと読めるので、楽しく読んでいる。
で、この本の中にもあった、有名な問題を一つ。 大昔のギリシャの数学家ディオファントスの墓碑銘にある謎かけ。 ディオファントスは何年生きたのでしょう? ヒマな方は解きましょう。分かったら掲示板にでも書いてね。ちなみに華燭の典ってのは結婚のことです。
この墓にディオファントスの眠りたもう。ああ、偉大なる人よ。 その生涯の六分の一をわらべとして過ごされ、十二分の一の歳月の後にはほぼ一面にひげがはえそろい、その後七分の一にして華燭の典をあげたまう。 結婚ののち五年にして、ひとり息子を授かりぬ。ああ、不幸なる子よ! 父の全生涯の半分でこの世から去ろうとは! 父、ディオファントス四年のあいだ数の学問にてその悲しみをまぎらわせ、ついに生涯を閉じたまう。
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