日々の記録
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同じ仏教でも、たとえメジャーな宗派であっても、それでも宗派が違うとかなり勝手が違うものです。 お盆の頃にも書いたのですが、私の実家は浄土真宗で、夫の家は真言宗。 もう全然何がなんだか、です。 宗派だけが理由ではないのかもしれませんが、「おかんき」も清めの塩も中陰の概念も忌みの考え方も浄土真宗にはありません。 メジャーな宗派の中では浄土真宗は考え方が他派と離れているようです。 なので、「まあ違うといっても同じ仏教だから」と思っていたら大間違い。 結婚してから右往左往することばかりです。
でも勉強になります。 私がこれから知識をつけていくのは夫方の真言宗と実家方の浄土真宗がほとんどになるのですが、やっぱり知っておいたほうがいい。 極端な話、一方の宗派では当然のことでも、もう一方の宗派では失礼に当たるという場合も多々あるようなので。
五年ほど前、職場のベテランさんが事故で亡くなられた時に通夜に出たのですが、そのとき初めて清めの塩というのをもらいました。 職場のふた周りほど年上のお姉様が 「まだ若いから知らない?玄関に入る前に家の人にまいてもらうようにね」 といわれたので、『ああ、まあそういうもんなのだろう。私もしきたりには詳しくないし。』と思い、実家について母親に『かくかくしかじかということらしいから塩まいて』というと 「え?アンタそんなことするの?」 といわれました。
当時は『世代ごとの信仰心の篤さの問題なのかな?』と思っていましたがそうではなく、宗派の問題だった訳です。 (地元は真言宗が多いエリアですが、私の父母は他県出身で親族も他県が多いので、自分が結婚するまで気がつく機会がありませんでした)
簡単そうですごく難しい問題なので、悩む事も多々あります。 自分はそこまで信仰心に篤くはないから、と思っていても、育った環境の中にその家の宗教観は組み込まれています。 なので、案外違和感があることも。 でもだからこそ、双方をちゃんと知っておかないと失礼になってしまいそうなんですよね。
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