声を出す事も出来なかった。不安と苛立ち。誰かが「それに触れるな」と私に叫ぶそんな気がした。「それ」があたしに害を加えるものでもあたしはどうしても触れてみたくて仕方がない。用心深く、あたしは底なし沼に踏み入れた。