2002年08月31日(土)
 

おぼつかない足取りで
聞こえる音だけを確かに
君を探りに行った


どこにいるのだろう
私の半身と自ら勝手に決めた人は
私を愛してくれるとゆるぎない自信の中で誇った人は


その手は冷たくて
とても硬かった
それでも優しく
空のように海のように
たとえば殻のように私を包んだ


無我夢中で求めていたのは
激情ではなく深い安らぎだった
盲目のこの世界で
聞こえる音だけを確かに
君を探しに行く
間違えはしないだろう
君はいつも優しい声をしていたから





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